ここから本文です

ドイツ政府、メルケル首相の「慰安婦発言」を否定

フジテレビ系(FNN) 3月14日(土)1時53分配信

3月10日に行われた、ドイツのメルケル首相と民主党の岡田代表との会談。
この会談での、ある発言をめぐり、波紋が広がっている。
メルケル首相がいわゆる「従軍慰安婦」問題の解決を促す発言をしたと報道されたことについて、ドイツ政府が、そのような発言を行った事実はないと否定していることがわかった。
民主・岡田代表は「少なくとも、私が慰安婦の問題について、全く触れていない中で、メルケル首相が、慰安婦の問題を取り上げたことは、これは紛れもない事実」と述べた。
13日夜、民主党の岡田代表が語ったのは、来日したドイツ、メルケル首相と行った10日の会談での出来事。
岡田代表は「慰安婦の問題を、(メルケル)首相の方から持ち出されて、やっぱり東アジアの状況を考えると、やっぱり日韓関係、非常に重要で、やっぱり慰安婦の問題などは、きちんと解決した方がいいんじゃないかと」と話した。
7年ぶりに来日し、安倍首相と会談したメルケル首相。
3月9日、メルケル首相は「1つには、ドイツが過去ときちんと向き合ったからでしょう」と述べていた。
ドイツの経験をふまえ、過去の総括は、和解の前提だと強調した。
こうした中で、岡田代表に語ったというメルケル首相の発言。
朝鮮日報では「メルケル首相、日本は慰安婦問題をきちんと解決すべき」。
中央日報では「さすがメルケル首相、世界メディア、日本で老練な姿見せたと大きく報道した。
しかし、菅官房長官は13日の記者会見で、「政府としては、この会談には同席はしていなかったんですけど、ドイツ側から、岡田代表との間で、メルケル首相は過去の問題について、日本政府がどうすべきかというような発言を行ったという事実はないという説明を、、ドイツ側から受けていたということです」と述べた。
こうした事態に、岡田代表は13日夜、「まず、ドイツ大使館から民主党に対して、何か言ってきたかというと、何もありません。それからこれ、両者でやったことですので、私も(会見では)かなり丸めて言ってます。全部は言ってないんですけれども。問題は解決したほうがいいというようなお話があったということですね」と説明した。
ドイツ首相府は、10日の一部の報道について、「安倍首相との会見でも、メルケル首相は、自分は日本にこうすべきと言うために来たのではない」としている。

最終更新:3月14日(土)2時8分

Fuji News Network