小寺陽一郎
2015年3月13日18時38分
雑誌の懸賞企画の当選者数を水増ししたとして消費者庁は13日、竹書房(東京都)に対し景品表示法違反(有利誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。同社は取材に「経費削減のため実際の当選者数を少なくした。2013年9月以降は、規模を縮小して適切な表示をしている」と答えた。
同庁によると、対象は12年8月~13年8月に発売された「まんがライフオリジナル」「まんがくらぶ」「本当にあったゆかいな話」など同社発行の月刊4コマ漫画雑誌7誌。懸賞企画で、ゲーム機やブランドバッグなどの商品名を挙げ、当選者数を「3名様」などと表示していたが、実際の当選者が少なかったり、当選者がいなかったりした。表示上の当選者1368人に対し、実際の当選者は327人だった。
消費者庁によると、各誌の当時の定価は1部350円。13年9月時点の発行部数は最多の「まんがライフオリジナル」が約7万部、7誌の合計で約37万8千部。同庁が懸賞企画の当選者数水増しで措置命令を出したのは13年8月の秋田書店(東京)に次いで2例目。(小寺陽一郎)
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