2015年3月13日12時14分
路上で声をかけた女性に乱暴し、けがを負わせたとして、強姦(ごうかん)致傷の罪に問われた男性(41)の控訴審判決で、東京高裁が、懲役3年6カ月とした一審・東京地裁の裁判員裁判の判決を破棄し、無罪を言い渡した。八木正一裁判長は「被害者の供述は信用できない」と指摘した。判決は6日付。
東京地検が2013年12月、女性を乱暴し、約2週間のけがを負わせたとして男性を起訴。男性側は「性的行為について同意があった」と無罪を主張したが、昨年7月の一審判決は「同意はなかった」とする女性の証言を認めて有罪とした。
これに対し、高裁判決は、事件の直前に女性が男性にメールアドレスを教えていたことや、通行人に助けを求めなかったことなどを不自然と指摘。「女性の供述の信用性を認めた一審の判断は合理的と言えない」とした。
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