愛知SL定期運行、市担当局は消極的 名古屋名古屋市の第三セクター鉄道「あおなみ線」(名古屋−金城ふ頭、十五キロ)での蒸気機関車(SL)運行構想で、担当の住宅都市局は二日、「コストの課題があり、技術的な検討もできていない」と定期運行に消極的な姿勢を示した。河村たかし市長は週末などの定期運行や、年三百日以上の通年運行を唱えるが、担当局との足並みの乱れを印象づけた。 市議会都市消防委員会で、福田誠治(公明)、玉置真悟(政和)両議員の質問に、住宅都市局が答えた。 市はSL運行に向け、二〇一五年度当初予算案に設計費など二千万円を計上。一六年度にSLを年二日程度走らせる考えだ。この日の委員会では、乗客や見物客が各地から集まり、四億円ほどの経済波及効果があるとの試算も明らかにした。一七年度以降の運行方針は決まっていない。 黒田昌義局長は今後の見通しを「定期運行があると言えるほど、技術的な検討はできていない」と説明。担当課長も「定期や通年の運行は、事業上の負担や人の手配などの課題がある」と述べた。 市は、SLを年二日程度、運行する場合でも、レール改修や、車両への自動列車停止装置(ATS)の設置費用に三億〜四億円が必要だと説明。 これに対し、鷲野恵子議員(共産)は「もっと効果的な予算の使い方を検討すべきだ」と主張。岡本善博議員(自民)は「あおなみ線のPRのためなら、SLにこだわらず、レール改修が必要ない別の列車を走らせてはどうか」と提案した。 大井川鉄道(静岡県)が市へのSL貸与を困難としていることに、岡留繁広議員(民主)は「見切り発車では議論にすら値しない。市議会に議論させ、責任を転嫁しようとしている」と憤った。 伊神邦彦議員(自民)も「年一、二回走らせるために三億円をかけるかどうかの判断を議会に預けた。ずるいですね」と批判した。 (丸田稔之) PR情報
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