ニュース
» 2015年02月24日 08時39分 UPDATE

何でもつかむ“ドラえもんの手” 九工大開発 中小企業の“救いの手”に (1/2)

材質や形状に左右されず、さまざまな物体を持ち運べる産業用ロボットハンドを、九州工業大大学院の西田健准教授が開発した。

[産経新聞]
産経新聞

 材質や形状に左右されず、さまざまな物体を持ち運べる産業用ロボットハンドを、九州工業大大学院の西田健准教授(制御工学)が開発した。一般的な「ツメ」で挟むタイプに比べ、製造コストを抑えられることから、中小企業でも導入しやすく、メーカーや物流などの効率アップが期待される。

画像 西田健准教授が開発した産業用ロボットハンド。先端の半球体がどんな物でもつかみ取る

 ロボットハンドの先端は、ドラえもんの手のような半球型をしている。耐久性・柔軟性に優れたシリコンゴムでできており、ゴムの内部は、直径0・2ミリ以下の微細な鉄粒子が混ざった油が充満している。

 何でもつかめる仕組みはこうだ。先端が対象物に触れた際、電気の流れによってゴム内部の鉄粒子を分散し、ゴムが柔らかくなり、対象物の形状にぴたりと合う。その後、電気を止めると、鉄粒子が内部を再び移動し、ゴムが固くなり、対象物を固定する。

       1|2 次のページへ

copyright (c) 2015 Sankei Digital All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
激変する企業ITシステムに対応するための知見を集約。 ITの新しい潮流に乗り遅れないために。