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「イスラム国」臓器密売か 複数の背中切開された遺体見つかる イラク国連大使指摘

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「イスラム国」臓器密売か 複数の背中切開された遺体見つかる イラク国連大使指摘

非道なテロ組織である「イスラム国」は国際社会から猛批判を浴びている(AP)

 金のためなら何でもやる。悪魔の所業だ。イラクのハキム国連大使は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が殺害された民間人の体から臓器を取り出し、資金づくりのため密売している疑いがあると指摘した。米CNNテレビが伝えた。オバマ米大統領はこのカルト的テロ集団に対し、「完全に打ち負かす」と表明。米国主導の有志連合で壊滅を目指す。(夕刊フジ)

 ハキム氏によると、この数週間、複数の埋葬地で背中が切開され、腎臓などの臓器がなくなっている遺体が見つかったという。イスラム国の関与を疑う理由については明らかにしていない。

 ハキム氏は、遺体から臓器を摘出するのを拒んだ医師ら12人がイラク北部モスルで殺害されたとの情報もあるとしている。ただ、国連イラク支援団(UNAMI)のムラデノフ代表は記者団に「報道には接しているが、詳細な調査なしに(情報を)性急に確認することはできない」と述べるにとどめている。

 オバマ米大統領は18日、米政府がワシントンで開催している過激派対策の国際会議に出席し、「イスラム国」などのテロ組織を「最終的に打ち負かす」と壊滅に向けた決意を表明、こうした組織に宗教上の正統性はないと強調した。米国は「イスラム世界が相手ではなく、イスラム教を悪用する者たち」と戦っているとも指摘した。

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