SEO初心者でもコンテンツの差別化を加速できる発想のアイデア
御社のホームページのコンテンツは差別化できてますか?
「SEO対策に強いコンテンツって何?」、「Googleが評価するコンテンツってどうやって作ればいいの?」
弊社のようなSEOコンサルティング会社には、お客様から毎日こんな問い合わせが寄せられます。
そんな時に私たちが用意する答えは、ずばり「コンテンツの差別化」です。
SEOはコンテンツの時代と言われていますが、競合他社と似たようなコンテンツを作っていては、いつまで経ってもラットレースから抜け出せません。
Googleは、検索結果の1位から10位まで類似したサイトばかりにならないように、検索結果に多様性を持たせています。その多様性を考えた時に強いのがコンテンツの差別化戦略なのです。
新人Web担当者の方でも今日からコンテンツ企画ができるように、「具体的な差別化コンテンツの作り方」にも言及しました。今から競合サイトに差を付けてみませんか?
目次
魅力的なサイトやコンテンツって何だろう?
Googleは「魅力的なサイトとコンテンツは自然に認知が広がる」と言っています。
“自然に広がる”というのは若干異論がありますが、確かに魅力的なコンテンツを作ればWeb上のいろいろなサイトで紹介される可能性が高くなります。
その結果、ナチュラルリンク(自然なリンク)が得られることになりますので、魅力的なコンテンツ作成は今日のSEO対策で重要であるのは間違いありません。
では、魅力的なコンテンツとは何でしょうか?
ペルソナ(顧客像)設定から始めよう
コンテンツの話しに入る前に、まずはペルソナについて簡単に説明します。
ペルソナとは、ビジネスやサービスにおける顧客像を具体化させたものです。顧客情報や顧客動向などのデータを調査・解析することで、このペルソナが明確になります。
このペルソナが明確になれば、どんな商品やサービスを提供すれば購入に繋がるかが分かるようになります。
ペルソナはデータの質や量が豊富なほど具体化しやすく、先進企業では、ユーザーの購買履歴、個人情報などを元にペルソナ(顧客像)を描き出すマーケティング手法を用いています。
SEOのコンテンツ作成においては、Googleアナリティクスなどのアクセス解析やキーワードツールを活用すれば十分ペルソナ設定は可能です。
以下のアクセス解析をもとに、あなたのビジネスにとって重要な顧客をリストアップしてみましょう。そして、キーワード設計をおこないましょう。
・検索クエリ
・コンバージョンキーワード
・地域(言語)
・ユーザー属性(性別、年齢、インタレスト
・ユーザーロイヤルティ(新規/リピート)
・ブラウザ/OS/ネットワーク(回線)
・デバイス
etc
キーワード設計
ペルソナが作成できたら、キーワード設計を考えていきましょう。
キーワードの検索数を調べるツールは、一般的にGoogleキーワードプランナー、Yahooキーワードアドバイスツールのいずれかを使用します。
月間検索数はそれぞれのツールでキーワードによって若干差異がありますが、これは、Yahoo利用者のほうがWeb初心者が多いということと関係するものと思われます。機能はそれぞれ違いますので、好みや使い勝手で選んで良いでしょう。
また、コンテンツを作る際には、キーワードを先に選定してコンテンツを作るのか?あるいはコンテンツを企画した後にキーワードを選定するのか?ですが、基本は前者です。
ページタイトルには、選定したキーワードを必ず含ませますので、コンテンツの中身が選定したキーワードとズレがないように、文脈に沿って作らなくてはなりません。
ターゲットキーワードですが、月間検索ボリュームが多く、ユーザー行動に直結するキーワードは成約も期待できますが、当然競合サイトも多くなります。
確実に成果を出していくという考え方であれば、スモールキーワードから順を追ってコンテンツを作っていくというのが定石です。しかし、これはという勝負コンテンツの場合には、いきなりミドルキーワード以上を狙うのもアリです。
Googleが言うコンテンツ品質とは?
SEO対策には高品質コンテンツが必要と言われているのは、ここ数年のGoogleエンジンのスパム対策アップデートや違反サイトへのペナルティが深く関係しています。
Googleペナルティとは簡単に言うと、これまでの自演による外部リンク頼りのSEOはGoogleからマイナス評価されるため、コンテンツを中心としたSEOへ転換しないと上位表示させるのが難しくなって来ているということです。
それでは、SEO的に見て高品質コンテンツとはどのようなものでしょうか?
Google公式の検索エンジン最適化スターターガイドの「質の高いコンテンツを提供しよう」という項目には以下の様に書かれています。
http://static.googleusercontent.com/media/www.google.co.jp/ja/jp/intl/ja/webmasters/docs/search-engine-optimization-starter-guide-ja.pdf
・世の中に類似したコンテンツが無くオリジナル性が高い
・他サイトに無い新しく便利なサービス
・独自の調査に基づいたコンテンツ
・面白いニューススクープ記事
・第三者が評価する口コミ要素
コンテンツの独自性
ここで、繰り返し述べられているのがコンテンツの独自性です。
では、独自性があるコンテンツって一体何でしょうか?
それは、SEO的に考えた場合、オンリーワンのコンテンツであり、尚且つ人の生活に役立つコンテンツです。大げさに言えば、初めて目に触れる情報で、人が生きていく上で有益かつ、いろどり(潤い)を与えてくれるようなコンテンツです。
■独自性をもたらすポイント
・ノウハウ
・How to
・問題解決
・感動
・驚き
・笑い
これらのポイントは、全てを兼ね備える必要はなく、どれか1つのポイントに特化していれば、独自性が出しやすいはずです。
あなたのサイトには、「ユーザーを満足させる」、「誰かに勧めたくなる」ようなコンテンツはありますか?
コンテンツの差別化とアイデア
レッドオーシャン(競争が多い)な分野では、多くのコンテンツプレイヤーが参入しており、すでにありとあらゆるコンテンツが存在するため、独自性のあるコンテンツを作るのは難しいという声が聞かれます。
確かに競争が多い分野で独創的なアイデアのコンテンツを作るのは容易ではありません。
しかし、オリジナルコンテンツとは必ずしも独創的なアイデアである必要はありません。
少し視点を変えることでアイデアは増幅されて、完全なオリジナルまたは、オリジナルに近いコンテンツを作り出すことは可能です。
具体的な例を挙げていきましょう。
1.実体験に基づいたコンテンツ
企業のマーケティング活動では、実際の成功事例というものが最も分かり易く説得力を持ちますが、これはコンテンツ作成においても同じことが言えます。
コンテンツで考えた場合、ご自身の体験談や企業なら社員の経験・体験をコンテンツ化することで有用なコンテンツができる可能性があります。
テーマはご自身のサイトコンセプトに沿ってアイデアを練っていくことになりますが、実体験を元にしたコンテンツは何よりもリアリティがあります。
分かりやすく、「体験談」、「不満」、「メリット」、「問題提起」、「解決法」、「教訓」などをまとめることで、共感を生む差別化された高品質コンテンツができる可能性があります。
2.データや数値を活用する
文章を読んでいて、そこに数値データが書かれていると目が止まるという人は多いのではないでしょうか?筆者もそうです。
数値データを活用してオリジナルコンテンツを作るのも1つの方法です。
例えば、社内に何かしら蓄積されたデータがあれば、それをユーザーが興味を持つように加工・編集することで、質の高いコンテンツに生まれ変わります。
また、手元に有用な数値情報が無ければ、第三者が公開しているデータを活用するという方法もあります。例えば、官公庁、自治体のホームページには様々な統計データ(ビッグデータ)が公開されています。このようなデータを活用するのもありです。
官公庁が提供する情報は、データのかたまりであることがほとんどです。統計化してそれで終わりになっているものが多く、それを読むユーザーのことまでは考えられていません。
ですので、データをそのまま引用せずに、加工・編集したり、独自の考察を加えることで立派なオリジナルコンテンツに生まれ変わることがあります。
また、数値を使ったコンテンツアイデアとしては他にも「計算式」、「相場」、「見積り」など数式や計算ツールを作る方法があります。このような競合サイトが他に無ければ、SEO的に強いコンテンツとなる可能性があります。
あなたの身の回りに眠っているデータはありませんか?数値化できる情報はないでしょうか?
3.他サイトからの引用(キュレーション)
他サイトの有用なコンテンツを引用するという方法があります。
「キュレーションサイト(情報収集・整理)」のような考え方ですが、引用するコンテンツに独自の解釈や解説が加わることで、新たな質が高いコンテンツに生まれる可能性があります。
但し、引用元のサイトはオーソリティー(権威)が高いサイトにしないと、あなたのサイトの信用度が落ちることになりますので気を付けましょう。
また、海外サイトを翻訳してそれをコンテンツ化するという方法もあります。あなたのビジネスと同じ分野の海外サイトに有益な情報が眠っている可能性があります。
自分で日本語に翻訳できなくても、クラウドソーシングを活用すれば、比較的安価で請け負ってくれる翻訳者を探すのは難しいことではありません。
※いずれにしても無断転用はNGです。引用する場合には出典・引用元URLを記載しなくてはいけません。また、引用元を記載しないとGoogleから重複コンテンツと見なされますので注意しましょう。
4.インタビュー、対談
ある程度の予算が許せばという前提になりますが、著名人やその分野の専門家を使って質が高いオリジナルコンテンツを作るという方法があります。
例えば、その分野の専門家の、インタビュー、対談、寄稿、などの方法があります。広告的な考え方になりますが、その著名人が持つ影響力を利用できたり、ブランディングにも有効な手段です。また、コンテンツの質を高める意味でも同様に効果を持ちます。
但し、著名人を起用する場合には、事務所との交渉力やコーディネート能力、編集力が必要になります。もし、それらに自信が無ければ、全ての作業をワンストップで提供するWeb制作ができる会社に依頼するのがベターでしょう。
5.アンケート調査
アンケート調査も質が高いオリジナルコンテンツを作るのに有効な方法です。
日本人の多くが他人の考えや動向を気にする傾向があり、アンケートや統計結果は人気コンテンツになる可能性があります。
アンケート調査は、自社サイトのユーザーに対しておこなえば調査コストもそんなに掛かりません。(回答者に図書券、ノベルティなどをプレゼントすれば回答率も上がります)
また、ある程度の調査コストは掛かりますが、ネットリサーチ会社を利用したり、クラウドソーシングを活用すれば比較的短期間で調査結果が抽出できます。
6.動画(You Tube)を活用
モバイル(スマホ)の普及とインフラ整備、デバイスの多様化により動画コンテンツはこれからますます市場拡大が予想されます。競合サイトがまだ動画コンテンツに着手していなければ、オリジナリティと差別化という観点でSEO的にも有効です。
動画コンテンツは、エンタメ、ニュースなどが人気コンテンツではありますが、ビジネスコンテンツとしても、これから高いポテンシャルを秘めています。
但し、企業宣伝色が強いコンテンツは嫌われる傾向があります。あくまで、ユーザーに役に立つという視点でのコンテンツアイデアが必要です。
競争優位性があるコンテンツ
ここまでは明確な差別化のためのコンテンツアイデアを書いてきました。ここからは、番外編になります。明らかなコンテンツの差別化が無くともSEO的に競争優位性を持つことができるコンテンツビルディングの考え方を追記しておきます。
SEOは競争ですので、競合サイトよりも優れたコンテンツを作れば検索エンジンからの評価が上回る可能性があります。
その際は、以下のポイントで競合よりも上回ることを意識してコンテンツ作成を検討していきましょう。
・情報量(情報網羅性とテキスト量の多さ)
・情報の正確性(情報の根拠、具体性)
・情報の有益性(対象ページ内にどれだけ有用な情報があるか)
・情報の鮮度(新しい情報、更新頻度)
SEO的に競争力を持つコンテンツの作り方には、コンテンツSEO、コンテキストSEOという考え方がありますので、こちらのリンクを参考にして下さい。
コンテンツアイデアまとめ
質が高いコンテンツ、差別化されたコンテンツの企画・制作は口で言うほど簡単なことではありません。アイデア出しの段階ですでに行き詰まってしまう方も多いと思います。
しかし、斬新なコンテンツアイデアばかりを追い求める必要はありません。例に挙げたような、掛け算や足し算の発想により、新しい差別化されたコンテンツが生まれる可能性があります。
アイデアはゼロベースから考え始めると難しいものですが、小さいアイデアでも、それを点と線にして繋げていけば、それが独自のアイデアになることがあります。
発想の選択肢を広げて「楽しみながらアイデアを出す」ということを習慣化していけば、きっと面白いコンテンツが作成できることでしょう。
SEO対策でお悩みのかた
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