吉浜織恵
2015年2月20日07時52分
美少女キャラのお守り、鈴なりの「痛絵馬(いたえま)」――。遷座400年を迎える江戸の総鎮守・神田明神に「異変」が起きている。神社はどこへ向かうのか。
「やった、あるじゃん!」
先月末、東京都千代田区の神田明神祭務所前で、福井県の男子大学院生(22)が声をあげた。イラスト入りの絵馬とお守りを見つけたからだ。アニメ「ラブライブ!」に登場するキャラクターが巫女(みこ)姿でほほえむ。
ラブライブ!は、神田明神に近い東京・秋葉原周辺が舞台。廃校の危機を乗り越えようと、9人の女子高校生がアイドルになる物語で、漫画やゲームでも人気だ。
作品に登場し「聖地」となった神田明神にはファンが続々と訪れる。境内には作品のキャラクターなどを描いたいわゆる「痛絵馬」が数多く奉納されている。明神男坂の石段にフィギュアを置いて撮影する人もいる。
神社と制作会社とのコラボが実現し、昨年11月、絵馬やお守りが初入荷。数百人が集まり、すぐに「完売」した。以来、入荷しては即完売の状態が続く。5月に開かれる日本三大祭りの一つ「神田祭」のポスターも、作品の少女たちが登場する予定という。
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