シリア:「ダーイシュ(IS)」が支配地域で学校の名称を変更
2015年02月16日付 al-Hayat紙
■「ダーイシュ(IS)」が支配地域で複数の学校の名称を変更
【ロンドン:本紙】
テロ組織「イスラーム国(ダーイシュ、IS)」は、シリア北東部の支配地域において、学校名の変更を開始した。一方、クルド戦闘員らは、トルコ国境付近のシリア北部のアイン・アラブ(コバーニー)郊外において進軍した。
「シリア人権監視団」は、「ダーイシュ」がダイルッザウル郊外マヤーディーン市で複数の学校の名称変更を開始したとして以下を述べた。「現地の同監視団情報筋によると、「ダーイシュ」は、ウラマー(イスラーム法学者)や殉教者、現地の別の人名を付けられていた大半の学校の名称を、預言者ムハンマド(その上に神の恵みと救済のあらんことを!)の教友*たちの名前へと変更した。そのうち、ムハンマド・フラーティー**校は「ナシーブ・マーズィニーヤ***」校へと変更された。また、四つの学校が校名変更を免れたが、それは、ダーイシュによればそれらの学校が「預言者ムハンマドの一族」の名を冠するためであった。同組織はそれらの学校の扉に色を塗り、「イスラーム国」の旗の絵と「教育省」の名称で校名を囲んだ。
また、「シリア人権監視団」によれば、「ヒスバ」(宗教警察)****のパトロール部隊がアブーカマール市(イラク国境に近いユーフラテス河沿いの町)のヌーフーティーヤ地区で「両目に覆いをしていなかったとの理由」で住民女性を殴打した。同地住民の若者二人が「ヒスバ」による女性殴打に立ち向かったが、「ヒスバ」はその二名を連行し、近隣商店に閉店を命じた。さらに「ダーイシュ」は、アブーカマール市で「麻薬取り扱い」容疑で男性を「むち打ち刑」に処し、前述のマヤーディーン市では「反体制派と関わりがある」との理由で二つの診療所を占拠したと伝えられる。一方、ダイルッザウル市のラサーファ地区ではダーイシュと政府軍による散発的な交戦があった。
(後略)
[訳注]
*教友:預言者と同時代で直接親交のあった信者たち
**ムハンマド・フラーティー:ダイルッザウル出身の詩人
***ナシーブ・マーズィニーヤ:教友の一人、女性
****「ヒスバ」:元来は、イスラーム法に則った勧善懲悪を強制力をもって実現するため為政者が市民生活に介入して行う神聖な任務、監査体系の意。
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(翻訳者:飯塚遥奈)
(記事ID:36935)