【競合を丸裸に】SimilarWebをSEOに役立てる3つの原則
SimilarWeb(シミラーウェブ)を使うと、訪問数など多くのことがわかります。とくに、訪問キーワードはSEO施策を考えるときにとても役立ちます。
本記事では、SimilarWebの数ある機能の中でも、SEOに役立つ操作にフォーカスして解説します。
なお、SimilarWebのデータ収集方法は公式サイトをご覧ください。
参考リンク:SimilarWeb:私たちのデータについて
※本内容は広告ではありませんが、計測用にパラメーターを付与しています。
SimilarWebをSEOに役立てる3原則
SimilarWebを使うと、自社にとどまらず、競合や他社のホームページのアクセス状況がわかります。しかし、やみくもにデータを見ても、時間ばかりがかかり、得るものは少ないでしょう。
そこで、SEOにおいてSimilarWebを活用するときには、以下の3つの原則を留意しながら使うことをオススメします。
1.自社の流入キーワードを徹底的に分析する。
2.競合の流入キーワードを徹底的に分析する。
3.業界やユーザー嗜好にあった他サイトを徹底的に分析する。
それぞれポイントがありますので、解説します。
1.自社のキーワードを分析する
まず自社を分析しましょう。URL欄に自社アドレスを入れ[ENTER]キーを押します。すると、訪問数、流入元、訪問キーワードなど、アクセスレポートが表示されます。
そこで、Searchをクリックすると、訪問キーワードが一覧されます。無料版だと10件、有料のPRO版では500件以上(プランにより増減)ものキーワードを知ることができます。
また、キーワード種類数(下図)もわかりますので、月ごとにチェックし、記事追加に比例してキーワード種類数が増加しているのか(コンテンツSEO)を確認します。
そして重要なことは、キーワードが匿秘されない=(not provided) が出ないということなのです。
Googleアナリティクスだけではわからない
Googleアナリティクスというアクセス解析サービスを使っていれば、訪問数や人気ページなど多くのことがわかります。しかし、プライバシーに配慮して、訪問キーワードは大部分が匿秘されるのです。それが(not provided)という置換されたキーワードです。
これはGoogleアナリティクスを使う限りはどうしようもありません。
しかし、SimilarWebではこの(not provided)が表示されないのです。これはデータ取得の方法がGoogleアナリティクスと異なることに由来します。未知のキーワードを発掘し、記事追加やページの調整に役立てることができます。
キーワードをその場で集計できる
Googleアナリティクスにも無い機能として、キーワードを単語単位で集計できます。以下のように、例えば1WORDに指定しますと、1単語での人気キーワードがわかり、カテゴリー分けや主軸となるキーワードの発見に活用できます。
そのさいには、自社名やブランドワードは除外しますと分析しやすくなります。
2.競合のキーワードを分析する
競合のURLを入力し、レポート画面内の「Search」をクリックしてキーワードを表示させます。
「競合の人気キーワードがわかる」のはもちろんのこと、オススメなのは変化率での並べ替えです。
項目名をクリックすると、変化率の多い順に並べ替えができます。そこで上昇しているキーワードを調べます。競合がSimilarWebを使っていないかぎりは、この上昇キーワードは相手も(not provided)ですのでわからないものなのです。
これから売れそうなキーワードを察知できれば、商品追加や記事拡充などSEOに応用できます。もちろん自社も上昇キーワードはチェックしましょう。
自社vs競合のキーワード比較
URL入力欄の横に比較用URLを入れられます。自社と競合と比較できとても便利です。訪問キーワードの優劣もわかり、SEOの課題を見つけられます。
上図では、A社とB社のキーワードの優劣をビジュアル化しています。自社が強いものもあれば、競合のほうが強いものもあるはずです。
相手に負けているものはリスティング広告で補ったりコンテンツ拡充をしたりして、ポイントを外さず施策を講じます。
競合が広告に頼っているところを攻める
自然検索と有料広告検索との割合を、キーワードごとにも調べられます。
上図のように、キーワードごとに自然流入なのか有料検索広告なのかの割合がわかります。言い換えれば、競合が広告に頼っているところがわかるのです。そこを入札し真っ向勝負するのか、SEOで攻めていくのか、とい検討ができます。
なお、キーワードが多いときは、すべてを攻めず得意なキーワードだけを分析し、戦略を考えるのも良いでしょう。
3.業界大手のキーワードを分析する
これはSEOに限らず、商品やコンテンツの拡充に役立つテクニックです。
たとえば、上図はYahoo!知恵袋の訪問キーワードです。
Yahoo!知恵袋というホームページは、おおくの人の悩みや課題が集まるところです。その課題を解決できるサービスや商品を持っていれば、自社ホームページで強力に押すのはいかがでしょうか。
そのページにSEO対策をすれば、困っている人にも役立つはずです。
ネットショップであれば、アマゾンや楽天など大手ECサイトの訪問キーワードを調べ、自社で出来るものがあれば拡充をしまう。
業界全体で人気のキーワードを調べる
SimilarWebでは、カテゴリー分けされたホームページ群を集計し、その業界での人気キーワードがわかります。
上図のように、トップメニューから操作し、カテゴリーを選び「日本」とすると、国内のそのジャンルにおける人気の訪問キーワードがわかります。
特定のホームページだけでなく、大きなパイを狙うというときに役立ちます。
通年と月ごとにキーワードを調べる
いわゆる季節キーワードというものがあります。4月に向けては「入学式」などがそれにあたります。
そのときどきのトレンドワードなどもありますが、普遍的な定番キーワードも健在です。自社、競合、業界それぞれで、そして年間と月ごとで人気のあったキーワードを調べると良いでしょう。
PRO版SimilarWebでは、最大24ヶ月前まで1ヶ月単位で集計ができます。ですので、毎月の人気キーワードを調べておけば、予測をたててキーワードを仕込んだコンテンツを投入するはずです。
たとえば、2015年1月に、4月の入学シーズンに向けた記事追加をしたいとします。そのときは、2014年の4月に人気のあったキーワードを軸に、記事を書いたりSEO対策を考えたりすると良いでしょう。
データはExcelで読める形式でダウンロード可能ですので、あらかじめ必要なものを貯めておくのがベターです。
まとめ
このように、SimilarWebを使えば多くのキーワード情報が手にはいります。
・自社キーワードは(not provided)でわからないものを見つける。
・競合キーワードでは上昇トレンドのものを見つける。相手も知り得ない。
・業界で人気のキーワードを月ごとに調べる。翌年に役立つ。
自社・競合・業界と調べ、さらに時間軸(通年・月ごと)で取ることで、立体的な戦術がとれるはずです。ムダのない展開を粘り強く取り組めば、かならずや競合を脅かすことでしょう。
SEO対策にSimilarWebは、とても役立ちます。
ただ、今回紹介した内容は有料のPRO版でのものになります。無料版でもとれるデータに限りはありますが、いろいろ知ることができますので、一度競合URLを入力しデータを見ることをオススメします。
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