名古屋市東区の市立小学校で5年生の社会科の授業中に、過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる日本人男性の遺体が映った画像を、20代の女性担任教諭が児童らに見せていたことがわかった。市教育委員会は5日、「不適切だった」と謝罪した。

 市教委によると、教諭は3日午後の授業で静止画像2枚を教室のテレビに映した。人質となった湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる遺体と、後藤健二さん(47)とみられる男性が覆面姿の男の前でひざまずいたもの。「イスラム国」がネット上に公開したとみられる映像の一部を加工したが、ぼかしなどの修正はなかった。

 授業は「情報を生かす私たち」がテーマ。教諭は事前に「見たくない人は見なくていい」と説明したところ、児童35人のうち5人ほどが顔を伏せた。今のところ、体調を崩した児童は出ていないという。

 教諭は市教委に対し「報道のあり方を考えさせるとともに、命の大切さに目を向けさせたかった。迷った末に見せたが、軽率だった」と話しているという。学校は今後、保護者や地域住民に事情を説明する。