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新技術・新製品

茨城大、テラヘルツ帯で負の屈折率持つメタマテリアル開発−性能指数17.5

掲載日 2015年02月05日
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 茨城大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻修士2年の竹林佑記氏、鈴木健仁助教、修士1年の富樫隆久氏、学部4年の梅原一樹氏らは、テラヘルツ帯領域で負の屈折率を示す、従来比10倍以上の性能を持つフレキシブルフィルムを開発した。自然界には存在しない「メタマテリアル(超越した物質)」の一つ。回折限界を超えた「スーパーレンズ」や「透明マント(クローク)」技術の実現などにつながる。


開発した負の屈折率を持つフレキシブルフィルム(茨城大提供)

 鈴木助教らは、0・42テラヘルツ帯で屈折率(n=マイナス4・6+j0・26)を示すメタマテリアルを開発した。半導体加工によって、フィルム基板上に数百マイクロメートル間隔で銅線を作製。折り曲げ可能なフレキシブル構造のため使いやすい。
 開発したフィルム構造の屈折率の実部を虚部で割った、メタマテリアルとしての性能指数が17・5であることを実験によって確認した。従来は1・5程度だった。性能指数が高いほど損失が低く、低消費エネルギーのデバイスになる。
 鈴木助教は「前へ歩いているようなフォームで後ろ向きに進む、いわゆる『ムーンウォーク』のような状態をテラヘルツ波によって実現した」と話している。
 メタマテリアルは光を人工的に操ることで、自然界には存在しない特性を持たせた物質。自然界には正の屈折率を持つ物質しか存在しないが、電磁波の波長より小さいサイズで微細構造を作ると負やゼロの屈折率の物質を作製できる。光がある方向に進んでいる時に、負の屈折率を持つフィルムを置くと、光が“逆戻り”するという奇妙な現象が起こる。


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