【入門編】リスティング広告に関わる人が知っておくべき用語32選
リスティング広告界隈には非常に多くの専門用語が存在します。CPC、PPC、CPAなど、意味も語感も紛らわしい用語が多いため、全てを一度に覚えるのは難しいことです。
今回は、リスティング広告初心者向けに、知っておいて損は無いリスティング広告用語を解説付きでまとめました。
既に運用されている方も、復習がてら確認してみてはいかがでしょうか。
基礎用語
1.PPC
PPC(Pay Per Click)とは、ユーザーがクリックした分だけ費用が発生するインターネット広告の1つの形式です。GoogleやYahoo!といった検索エンジンに広告を掲載し、自社サイトへ誘導するマーケティング手法。
(一般的にはリスティング広告と同義で使われていますが、リスティング広告は「検索エンジン連動型広告」を指す用語のため、厳密には2つの用語の意味するところは違います。)
2.リスティング広告
GoogleやYahoo!の検索エンジンでユーザーが検索を行い、検索結果画面に表示させる広告をリスティング広告と呼びます。「検索連動型広告」とも呼ばれます。
キャンペーン
リスティング広告のアカウントを構成する最大単位です。
複数の広告グループを管理する役割を持ち、キャンペーンの枠内ではおもに下記の項目が設定できます。
・予算
・配信曜日・時間
・配信先デバイス(パソコン・スマートフォン・タブレット)
・配信地域
3.広告グループ
リスティング広告のアカウント構造を構成する1要素です。広告グループでは、次の項目を設定できます。
・広告のタイトル
・広告文
・出稿キーワード
リスティング広告のアカウント構造についての詳しい説明はこちら
4.入札
リスティング広告を実際に表示させるために必要な手続きが入札です。広告枠の表示料金は、広告主からの入札額によって決まります。競合の広告主が多ければ多いほど、入札額は上がっていくことになります。
5.PDCAサイクル
PDCAサイクルは「Plan・Do・Check・Action」の略で、計画、実行、検証、改善というサイクルを回すことを指します。この用語はリスティングだけでなく、多くのシーンで使われます。
6.バジェット
リスティング広告の一日当たりの予算をバジェットと呼びます。
7.検索クエリ
ユーザーが検索エンジンで検索する際に実際に入力するキーワードを「検索クエリ」と呼びます。
Yahoo!、Googleともにキーワードアドバイスツールで検索数の多い検索クエリを調べることができるため、それを参考にキーワードを選定します。
8.品質スコア
Google AdWordsで出稿しているアカウントのキーワード毎の品質評価指数を指します。 10段階評価(最高評価10)で、表示された広告やリンク先ページの利便性が高いかどうかを判断基準に品質を評価します。
9.品質インデックス
Yahoo!プロモーション広告で出稿しているアカウントのキーワード毎の品質評価指数を指します。GoogleAdWords同様10段階評価します。
10.広告ランク
リスティング広告の掲載順位を決定するものです。品質スコアと入札価格によりランク付けされます。
11.SEM
SEM(Search Engine Marketing)は、SEOやリスティング広告など、検索エンジン関連のマーケティング手法全般を指します。
効果測定用語
12.CPA
CPA(Cost Per Acquisition)とは、一人当たりのコンバージョン獲得単価のことです。
計算式
CPA=広告掲載コスト÷CV数
13.CPC
CPC(Cost per Click)とは、1クリックあたりの費用を表します。「クリック単価」と呼ばれる場合もあります。
計算式
CPC=広告の掲載コスト÷クリック数
14.CTR
CTR(Click Through Rate)とは、表示回数に対してのクリックされた割合を指します。「クリック率」と呼ばれる場合もあります。
計算式
CTR=クリック数÷IMP数
15.CVR
CVR(Conversion Rate)とは、ホームページにアクセスしたユーザーがコンバージョンに至った割合を指します。
計算式
CVR=CV数÷クリック数
16.KPI
KPI(Key Performance Indicator)とは、目的達成までにおける定量的な行動指標を指します。日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれ、プロジェクトの進捗状況を可視化するために設定されます。
例えば、ホームページの有料会員数を3ヶ月で今の2倍に伸ばすという目標を設定した場合、KPIとなるのは会員獲得数です。
17.ROAS
ROAS(Return On Ad Spend)は、広告の費用対効果を表す指標のことです。
広告費用に対する売上金額を指します。
計算式
ROAS=売上÷広告掲載コスト
18.ROI
ROI(Return On Investment)とは、投資した広告費に対する利益を指します。
直訳は 「投資対効果」となります。
計算式
(コンバージョン数×平均利益単価-コスト)÷コスト×100%
19.フリークエンシー
一定期間内で、1ユーザーが広告と接触する平均回数を指します。
20.インプレッション
広告が表示された回数を指します。
21.インプレッションシェア
広告が表示される可能性のあった回数で、実際に表示された回数を割った数がインプレッションシェアの値になります。
インプレッションシェアが低い、つまり本来表示されていたはずの回数と大きく乖離している場合、予算が不足していたか広告ランクが低かった等の原因が考えられます。インプレッションシェアは予算配分やキーワード見直しの目安となる重要データです。
22.ビュースルーコンバージョン
表示されたディスプレイ広告をクリックしなかったユーザーが、30日以内にコンバージョンページにたどりついた場合にカウントされる数値です。
ディスプレイ広告系
23.ディスプレイ広告
ホームページ等に表示される、画像やFlash、動画などによる広告をディスプレイ広告と呼びます。インタレストマッチ(ユーザーの好みによって判断する)が基本となるため、リスティング広告だけではリーチしきれない潜在ニーズを持つ層に対してもアプローチすることができます
24.自動プレースメント
GoogleAdWordsのディスプレイ広告において、ターゲット(キーワードやトピックなど)との関連性に基づいて広告の掲載場所が自動的に選出される機能を指します。
25.手動プレースメント
自動プレ―スメントとは反対に、ディスプレイ広告の掲載場所を手動で選択できる機能を指します。
26.動的検索広告
GoogleAdWordsの機能の1つで、検索クエリではなく、ホームページの内容を元に自動的に広告が表示される仕組みを動的検索広告と呼びます。通常のリスティング広告アカウントとに比べ管理が簡単です。また、広告の見出しがホームページの内容を汲み取って自動生成されるので、より多くの流入を獲得できる見込みがあります。
27.検索広告向けリマーケティング(RLSA)
GoogleAdWordsの機能の1つです。リマーケティングはディスプレイ広告に付随する機能でしたが、検索連動型広告にもリマーケティングを搭載したのが検索広告向けリマーケティング(RLSA)です。
28.インタレストマッチ
Yahoo!プロモーション広告が提供するディスプレイ広告の機能の1つです。ユーザーが閲覧したことのあるホームページのコンテンツと関連性が高いと判断された場合に配信される広告です。
29.GDN
30.YDN
Yahoo!ディスプレイネットワークの略です。
31.リマーケティング
一度自社ホームページに訪れたユーザーに対して繰り返すディスプレイ広告を出稿する広告を指します。GoogleAdWordsの場合は「リマーケティング」と呼びます。
32.リターゲティング
一度自社ホームページに訪れたユーザーに対して繰り返すディスプレイ広告を出稿する広告を指します。Yahoo!プロモーション広告の場合は「リターケティング」と呼びます。
まとめ
リスティング広告は様々な側面から効果測定する必要があるため、本腰を入れて行おうとした場合、管理にある程度の工数を割かれることになります。
そのうえ、GoogleAdWords、Yahoo!プロモーション広告ともに、管理画面には専門用語が溢れているため、よくわからない用語ばかりが目に入るとより複雑に見えて、リスティング広告のPDCA速度が遅くなってしまう可能性もあります。
リスティング広告運用の負担を少しでも減らしたいのであれば、まずは分からない単語を減らすことです。今回紹介している単語を覚えていけば、リスティング広告の管理画面が今まで以上に見やすくなります。
効率的なリスティング広告運用の第一歩として、少しずつ用語を覚えていきましょう。
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