2014年11月27日12時49分
福岡管区気象台によると、熊本県・阿蘇山は27日午前も中岳第1火口から噴火が続いた。噴煙は午前11時半に火口から約千メートルに達し、火口内で高さ約100~200メートルまで噴石が飛ぶのが確認された。南東風が吹き、熊本市内など火口から西方向でも降灰が確認された。
この影響で、阿蘇山の西方にある熊本空港を午前中に発着する便は、欠航や行き先変更が相次いだ。航空各社によると、視界不良や火山灰のエンジンへの影響などを考慮したという。
日本航空は27日午前、7便の欠航を決めたほか、羽田から熊本に向かっていた1便の行き先を福岡に変更した。全日空も「噴煙が空港に向かう風向きが続きそうだ」として、夕方までの発着便の大半の運航取りやめを決定。フジドリームエアラインズ(FDA)も、名古屋小牧と熊本を結ぶ3便の欠航を決めた。
気象台は、25日に噴火が始まって以降、火山活動に大きな変化はないが、今後も断続的に噴火が続くとみている。
熊本地方気象台によると、午前9時現在、阿蘇山上空は南東の風が吹いた。今後、風向きは南西寄りに変わる見通しだという。
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朝日新聞社会部
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