フェイスブックの「プライバシーベーシック」で何が変わる?

2014.11.27 11:30
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いろいろとわかりやすく。

フェイスブック利用規約やプライバシー関連のポリシー改定案を発表し、「プライバシーベーシック」(Privacy Basics)なるものも併せて登場しました。フェイスブックからのメールやアプリのお知らせを最近受け取った人も多いのではないでしょうか。

プライバシーの扱いについてサービス立ち上げ以来さんざ批判や不平不満を言われてきたフェイスブックですが、今回の改定はそんな声への彼らなりの答えのようです。


プライバシーベーシックって?


プライバシーベーシックは、Facebookがユーザー向けに新たに作ったプライバシーを守るためのガイドサイトみたいなものです。プライバシーベーシックのサイトには、「自分の情報の共有範囲」とか「広告や友達の投稿の管理」の設定方法がこれでもかと詳しく説明されています。


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そこでガイドされているのは「一部の人にだけ近況を知らせる」「写真をアップするけど、一緒に写った友達の友達にはそれを共有しない」といった、プライバシーに配慮した情報共有のやり方です。その手の詳細な設定は今までもできたんですが、考えてみればそのやり方をフェイスブックから直接説明してもらうのは初めてです。でも今彼らは説明不足を反省するかのように、画面のどこを押すのか、どの文言を選ぶのかといったこともすべて手取り足取り細かく教えてくれてます。


何が変わるの?


ざっくり言うと、フェイスブックが取得する我々の情報とかその使い方についてよりわかりやすくなるという感じです。利用規約はそんなに大きく変わっていませんが、データポリシーはよりグラフィカルに見やすくなり、Cookieポリシーではどんな広告技術が使われているかもこと細かく公開されています。

ただ、これだけで今までよりプライバシーが強固に守られるという期待はしないほうがよさそうです。今回の規約改定やプライバシーベーシックの導入は、あくまでユーザー自身がフェイスブックにおける情報の扱い方、扱われ方について理解を深めやすくなったということで、ある意味ではユーザー側にボールが投げられた感じもします。

また今回のポリシー改定は、「今、自分の周辺で起きていることを見つける」とか、フェイスブック内での購入ボタンといった新しいサービスに対応するためのポリシー改定でもあります。

さらにこれは日本では未導入ですが、米国では広告の設定が細かくできるようになっていて、今回のポリシー改定でそれがもっときめ細かくなります。米国のユーザーは、たとえば何か気に食わない広告があれば、それが「なぜ表示されているのか」を確認したり、たとえば家電なら家電といった商品カテゴリの広告を表示しないよう設定したりできます。今まではそういった設定はパソコンとモバイル両方でする必要があってドンくさかったんですが、これからはひとつのデバイスで設定するだけでOKになりました。広告の設定については今後オーストラリアやカナダなど米国以外の6ヵ国にも広がっていくことも発表されたので、そのうち日本でも対応されるかもしれません。


改定は1月


規約などの改定は2015年1月1日に反映されますが、プライバシーベーシックはもう公開されました。上にも書いたように、これでもうフェイスブックのプライバシー問題は解消!ということじゃないんですが、少なくとも今までよりわかりやすくなることで、もっと安心して使えるようになるといいですね。


source: Facebook

(miho)

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