RSS速報

0_e22

 「俺に恋人がいないのは遺伝子のせい」。そんな言い訳がまかり通ってしまう研究結果が報告された。最近の研究で独身遺伝子なるものの存在が明らかとなったそうだ。独身遺伝子”の所有者は、これを持っていない人に比べて20パーセントほど恋人がいない確率が高いそうだ。
スポンサードリンク

 恋人とうまく恋愛関係を築けない。その犯人は脳内の5-HTA1遺伝子であるようだ。5-HTA1遺伝子にはG”型遺伝子とC”型遺伝子が存在する。

 中国の研究チームは中国人学生600人の髪の毛をサンプルに実験を行った。5-HTA1遺伝子の”G”型遺伝子をもつ学生は、”C”型遺伝子の学生と比べて、恋人がいないことが遥かに多かったという。

 ”G”型遺伝子は、幸せ物質として知られる脳内のセロトニンレベルを下げ、親密な関係から心地よさを感じにくくする作用がある。そのため、親しい人間関係の構築が苦手であったり、関係が破綻しがちになるという。

 さらには神経症やうつ病にかかる可能性も高い。研究者によれば、悲観的な考え方や神経症的傾向が、人間関係の形成、質、安定に致命的な影響を与えるそうだ。どうやら”G”型遺伝子によって引き起こされる心理的問題が、独身遺伝子の保有者からデートの機会を奪い、恋愛を失敗に終わらせているらしい。

1_e26

 この結果は容姿や所得、さらには両親からの結婚への圧力や社会的な背景など、他の要素とは関係がないらしい。研究者によれば、こうした要素を取り除いたとしても、遺伝子の影響をはっきり証明できたという。

 だが仮にこの独身遺伝子の持ち主だったとしても、落胆するのはまだ早い。

 人間関係の専門家パム・スパー博士によれば、遺伝子の影響は確かに存在するが、それは大抵の場合は小さなものだからだ。これについて、「遺伝子に人生を支配されることはない」と同博士は語る。そうした遺伝子を生まれ継いだとしても、人付き合いのスキルを学ぶことで、他人との交流を実りあるものにすることができるのだ。

2_e24

 結局のところ、遺伝子によって人生全てが決定してしまうことはない。その証拠は一卵性双生児の研究からも明らかである。彼らが同じタイプの異性に惹かれることは確かだが、最終的なパートナーは全く違うタイプであることが多いことがその証拠だろう。

via:dailymail・原文翻訳:hiroching

▼あわせて読みたい
人をネガティブにさせる遺伝子が存在する(カナダ研究)


幸せを感じる度合いは遺伝子である程度決まる?(英研究)


自殺に関係する遺伝子が特定される。血液検査で自殺予防できる可能性が高まる(米研究)


頭の良さは遺伝子でどの程度決まる?(日本脳科学者)


人は無意識に自分に近い遺伝子を持った人を友人に選ぶ(米研究)


ツイートする シェアする この記事をシェア :    
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:06
  • ID:UYRkQnT70 #

その癖、その遺伝子は淘汰されないんだねw

2

2. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:15
  • ID:JvWhxyIR0 #

後付けの学習が遺伝子レベルの好悪反応を凌駕できるのかね
自分はムリだったっぽい

3

3. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:23
  • ID:k91Bt2Yn0 #

この遺伝子持ってるとなんか生存上のメリットはあるのかな。
じゃないと子孫残すって方向にはデメリットしかないから消え失せてるはずだよな…死ににくいとか?

4

4. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:24
  • ID:1w4FECO50 #

20%じゃ誤差の範囲じゃない?
遺伝子ありで恋人なし 12人
遺伝子なしで恋人なし 10人
ってことでしょ?

5

5. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:25
  • ID:rNfKEH5Y0 #

専門家も「努力で何とかなる」って言ってるから、実際の影響はかなり小さいんだろ
ネタ研究の一つってことだ

6

6. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:43
  • ID:Yo3m.93X0 #

はいはい、親のせい親のせい

7

7. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 09:54
  • ID:dKTzWRFr0 #

い、いやあああああ!!(@Д@。)
オレまじ持ってるやん

8

8. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:06
  • ID:kbxeZknq0 #

フッ、調べなくたって分かるぜ!
俺はこの遺伝子を絶対に持っている!!

9

9. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:07
  • ID:v7XODjCP0 #

遺伝子は遺伝の途上でエラーや欠損を結構な割合で発生させてる
この独身遺伝子も本来は生存に不用な遺伝子構造だが、
影響の小ささ故に誰にでも発生しうる遺伝として定着化したのかもしれない

10

10. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:09
  • ID:1tM5B.QZ0 #

もてないのは努力が足りないから、結婚できないのは努力が足りないから。
こういう考え方は人を追い詰めるだけだから、遺伝子の影響もあるとしたら、それは救いになり得るな

11

11.

  • 2014年11月27日 10:16
  • ID:DufXRaCE0 #
12

12. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:17
  • ID:.98dZwI.0 #

人付き合いのスキル… それが一番難しいわ。

13

13. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:18
  • ID:XcWyl.nV0 #

※1
古い時代には(今でも国によっては)適齢期に結婚するという事を社会制度として組み入れてる国が多かったので、重度の障害でもない限りこの遺伝子をもってても結婚し子孫を残せてきたともみれる。
生涯に渡って独身というのが奇異にみられがちなのはその名残だし。

自由意志を尊重すると少子高齢化が加速するという結果はもうでたからそういう制度は必要だったのかもしれない。

14

14. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:19
  • ID:VcuVjHrD0 #

検体がヒトで無い時点で。


15

15. 匿名処理班

  • 2014年11月27日 10:37
  • ID:D1.Qu2BL0 #

この遺伝子の保有者は先祖代々ドウテイで一生を終えるんですね。分かります。

お名前
※投稿されたコメントはブログ管理者の承認後に公開されます。
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク
おすすめリンク集