海江田万里代表

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 総選挙(来月2日公示、14日投開票)を目前に控え、民主党の海江田万里代表(65)が25日、永田町の党本部で本紙の単独インタビューに応じた。民主党は自民党総裁の安倍晋三首相(60)に批判され続け劣勢に立たされている状況だが、“政権奪回”を目指す野党第1党の代表として有権者にどう支持を訴えていくのか? また、本紙読者が気になるアノ話題をぶつけると意外な反応が返った。

 ――安倍首相は相変わらず民主党の批判を続けているが、どう反撃するのか

 海江田代表:一国の総理ともあろう人がですよ、いつまでも「民主党時代はああだった、こうだった」と言うべきじゃないですよ。総理としての度量に欠けている、というふうに思いますね。私たちが政権を持っていたときは(自民党批判を)控えてきたつもり。見苦しいですね。

 ――民主党と自民党の違いは何ですか

 海江田代表:自民党は企業を見ているんです。私たちは企業で働く人たちを見ている。大きなところで言えば自民党は国家、私たちは国民。もっというなら、自民党は富裕層、私たちは中間層、または生活に困っている人たちということです。

 ――選挙戦で民主党代表としての個性をどう打ち出していくか

 海江田代表:民主党代表としての指導力は必要ですよ。でもねぇ、特に野党のときはねぇ、強固な個性というのは、それが分裂につながったりとか、党内で憎しみ合ったりとか、そういうものにつながるから絶対にダメですよ。

 ――歴代の民主党代表の鳩山由紀夫氏、菅直人氏、小沢一郎氏はアクが強く、自民党と対峙して分かりやすかった

 海江田代表:アクはダメよ。だから、そういうことが必要だと考える人もいるだろうけれど、ぼくは民主党をずっと見てきて、民主党の代表たちを見てきて、“無私の心”、私をなくしてやることが一番大切だと思ってやってきた。ただ、選挙になればどういう立場になってやればいいか、分かっているからハッキリさせます。だけど、自分の強固なキャラクターを出したり、個性を出して政策を訴えるつもりはありません。まじめに着実にということです。

 ――ところで、招致に成功した東京オリンピック・パラリンピックが開催される6年後の日本はどうなっていますか

 海江田代表:安倍政権が6年後まで続くとは思っていません。だから“ポスト安倍”の人が、その時は東京オリンピックということになるんでしょう。東京オリンピックはねぇ、(日本が)成熟した社会を迎えるオリンピックになっていてもらいたい。

 ――民主党は6年後、自民党から政権奪還していないのか

 海江田代表:そりゃ、(政権を)取っているかもしれませんよ。そうであるなら、(日本が)地に足が着いた東京オリンピックにしたい。基本的には東京都がやることだけど、日本的なおもてなしの心とか、(世界中から来た人が)おいしいものが食べられるとか。中国みたいに国を挙げてワァーとやるんじゃなくて、落ち着きのある東京オリンピック・パラリンピックがいいと。

 ――最後に“お約束”の質問で恐縮です。安倍首相にも聞いたんですが、UFOの存在を信じますか

 海江田代表:いつ聞いてくれるか待っていたんだよ(笑い)。UFOの存在は信じている。古代文明には、宇宙人が(地球に)来ていたんだと思っている。ぼくは「ディスカバリーチャンネル」(米国のテレビ局で放送される世界最大のドキュメンタリーチャンネル)でUFO、宇宙人の特集のときはずっと見ているよ。