【浦和】U21DF遠藤獲り!湘南に正式オファー
J1で単独首位を走る浦和が、今オフの補強の目玉として湘南のU―21日本代表DF遠藤航(21)の獲得に乗り出していることが26日、分かった。2年ぶりとなる来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得も見据えての補強で、すでに湘南に正式オファーを出している。
遠藤は16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―21代表の司令塔で、近い将来A代表入りも期待される。同代表の手倉森誠監督(47)の信頼も厚く、主将の川崎MF大島とともに中心選手に据え、副将を任せている。チームでは3バックの中央や右で起用され、今季は38試合に出場。J2独走優勝と来季J1復帰の原動力となった。
178センチと長身ではないが、空中戦で強さを発揮。ボランチもこなし、Jリーグ関係者も「G大阪の(日本代表DF)今野のようなタイプ」と評する万能選手だ。積極的なオーバーラップで今季はリーグ戦7ゴール。同じ3バックで、DFにも攻撃参加を求める浦和のペトロヴィッチ監督(57)のスタイルにも合う。ユース出身でチームへの愛着を持つ一方、関係者によれば、厳しい環境で成長を望んでいるという。湘南との契約は来季も残しているが、交渉次第で移籍に発展する可能性は十分ある。
浦和は槙野、那須、森脇の3バックを軸に、失点は32試合でリーグで2番目に少ない29。堅守を誇るが、ベテランDF坪井の退団が決定。守備陣の整備は急務だ。21歳と若く、長く最終ラインを担える存在として、獲得に全力を注ぐ。
◆遠藤 航(えんどう・わたる)1993年2月9日、横浜市生まれ。21歳。南戸塚SC、南戸塚中、湘南ユースを経て、2010年3月に2種登録。11年にトップ昇格を果たした。U―16から各年代の日本代表に選出。J1通算23試合4得点。J2通算104試合15得点。178センチ、75キロ。利き足は右。血液型O。既婚。