台湾:熱烈歓迎…日本と同じ名の駅32で「一日駅長」
毎日新聞 2014年11月25日 11時03分(最終更新 11月25日 12時11分)
◇「一日駅長」は駅と同じ名前の日本人が台湾を訪れて就任
【台北・鈴木玲子】板橋、横山、松山−−。日本と台湾には同じ名前の鉄道駅が32ある。この珍しさを日台の観光交流の発展に生かそうと、日台の観光当局が協力し、32駅と同じ名前の日本人が台湾を訪れ、台湾鉄道の同じ駅名の各駅で「一日駅長」を務めるユニークなイベントが25日に始まった。
台湾交通部(交通省)などが同じ駅名の名字か名前を持つ日本人を募集し、応募者の中から各駅1人ずつを抽選で決めた。24日には、台北市内のホテルで駅長任命式が行われ、32人に駅長の帽子やタスキなどが贈られた。25日には台北駅で出発式が行われ、それぞれの駅に向けグループに分かれて出発した。32人は各駅で、列車の出発を合図するなど駅の仕事を体験する。
南部・屏東(へいとう)県にある屏東線竹田駅で駅長を務める予定のアルバイト、竹田珠代さん(35)=東京都=は「貴重な機会で選ばれてうれしいです。駅での務めに、少し緊張しています」と話した。日本の竹田駅は京都市営地下鉄などにある。
交通部観光局によると、応募で最も多かったのは「田中」の379人。一方、「日南」は1人だった。
日台間は観光客の増加が続き、今年1〜10月の双方の往来者数は371万人に達し、年末には400万人に迫る勢いだ。日台間では今月20日、観光事業強化を目指した協定を結んでいる。
◇日本と台湾には同じ名前の鉄道駅32
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