米国防長官が辞任、安全保障政策めぐる対立が背景との見方
[ワシントン 24日 ロイター] - オバマ米大統領は24日、ヘーゲル国防長官が辞任したと発表した。背景にはシリアなどに対する米国の国家安全保障政策をめぐる意見の対立があったと見られている。
主要閣僚の辞任は中間選挙で民主党が大敗して以来初めて。当局者は公にはヘーゲル長官の辞任は合意によるものとの立場を示しているが、ある関係筋は「更迭であることに疑いはない」と述べるなど、辞任に追い込まれたとの見方も出ている。
ヘーゲル氏はこれまで私的な場で、オバマ政権のイラクやシリアでの政策や、意思決定プロセスに自身の意向が反映されにくいことなどに不満を示していたとされる。
当局者によるとヘーゲル氏は10月以降、オバマ大統領と話し合いを重ねてきたが、この日、辞表を提出した。後任が決まるまで職務を続ける。議会筋によると、後任は新たな議会が1月に召集されるまで指名はないもよう。
後任候補として名前が挙がっているのは、ミシェル・フロノイ氏、アシュトン・カーター氏など。両氏はヘーゲル氏が国防長官に指名される前に有力候補として取り沙汰されていた。
このほかジャック・リード上院議員(民主党)も後任候補に挙げられているが、同議員の報道官はリード氏は閣僚入りは望んでいないとのコメントを出している。
68歳のヘーゲル氏は共和党出身。2008年の大統領選挙でオバマ氏の支持に回った際、共和党から非難を浴びた経緯がある。
*内容を追加します。
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