消えたアルファの謎、犯人はFRBかアップルか-いや運用者か
11月17日(ブルームバーグ):アクティブ運用のファンドの今年の成績はどうしてさえないのだろう。ウォール街のストラテジストらは最近、この答えを求めてあれこれ計算し始めた。
集計の方法によりけりだが、アクティブ運用のファンドの少なくとも4分の3が今年はベンチマークとする指数のパフォーマンスを下回っているようだ。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏は今月、ベンチマークを上回る成績のファンドは18%しかないと指摘した。これは10年で最低だという。
一方バンガード・グループでは、低い手数料でベンチマークと同水準のリターンを目指すパッシブ運用のファンドに記録的な資金が流入している。
ストックピッカー(銘柄を選ぶ人)の死を意味するようなこの現象の最もありふれた説明は、次のようなものだ。すなわち、米金融当局による大量の流動性供給を受けて業界によるパフォーマンスのばらつきが小さくなり、平均並みを上回りそうな銘柄の特定が難しくなった。
一方、ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・リー氏は14日、もう一つの理論を打ち出した。アップルの責任、というよりアップル株を持たなかった運用者のせいだというものだ。時価総額で世界最大の企業であるアップル の株価は今年41%上昇、S&P500種株価指数の約4倍の上昇率となっている。平均で340ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の今年のアンダーパフォーマンスのうち81.3bpはアップル株を持たなかったことで説明できるという。33%上昇したマイクロソフト 株を持っていなかったことは36.2bpのアンダーパフォーマンスをもたらすとリー氏は計算する。
良いニュースは、リー氏らストラテジストが来年はアクティブファンド復活の年になると考えていることだ。
BMOキャピタル・マーケッツの主任投資ストラテジスト、ブライアン・ベルスキ氏は9月に「アクティブ投資の時代がやってくる」というリポートを発表した。同氏によれば、異なる銘柄間の値動きの相関はここ数カ月で低下し、過去の平均的水準を久しぶりに下回った。
「よりアクティブな銘柄選択のストラテジーが今後数カ月や数年のアウトパフォーマンスの鍵だ」と同氏は書いている。
くれぐれも、アルファ(市場の動きに関わらず運用者の手腕によって生み出されるリターン)を食い荒らす銘柄構成にはしないことだ。
原題:The Dog Ate the Alpha and Other Excuses for Why Your Fund Stinks(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net Chris Nagi, 木下晶代
更新日時: 2014/11/18 07:03 JST