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国立の研究センターで入札情報漏えいか11月18日 6時36分
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大阪の国立循環器病研究センターが発注した情報ネットワークシステムの業務委託の入札を巡って、研究センターの当時の部長が兵庫県の会社が受注できるように入札の情報を漏らした疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は官製談合防止法違反などの疑いで本格的な捜査に乗り出し、容疑が固まりしだい元部長らを逮捕する方針です。
大阪・吹田市にある国立循環器病研究センターが、おととし以降発注した情報ネットワークシステムの業務委託の入札を巡っては、兵庫県明石市に本社があるコンピューターシステム開発会社「ダンテック」が参加した入札で不正があった疑いが指摘され、大阪地検特捜部が、ことし2月に会社などを捜索するとともに、研究センターから資料の提出などを受け捜査を進めていました。
関係者によりますと、これまでの捜査で、研究センターの当時の情報統括部長がおととしと去年の3件の入札でダンテックが受注できるように入札の情報を漏らしたほか、ほかの参加者が技術的に請け負えない発注内容にした疑いが強まったということです。
特捜部は、官製談合防止法違反などの疑いで本格的な捜査に乗り出し、容疑が固まりしだい、研究センターの当時の情報統括部長とダンテックの社長らを逮捕する方針です。
特捜部のこれまでの任意の事情聴取に対し、元部長は「入札の情報を漏らしたことはない」と容疑を否認し、また、社長もNHKの取材に対し「情報の漏えいはなく、便宜を受けたことも一切ない」と話していました。