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【スポーツ異聞】
韓国世論「世界の笑いもの」と平昌五輪「返上論」出る“内輪揉め” 再び『キム・ヨナ』引っ張り出す組織委に「どこまで搾取するのか」
2018年2月に韓国・平昌で冬季五輪が開催される。3年3カ月後だ。ところが、新設会場の建設遅れなど数々の不備が指摘され、韓国内からも「返上論」が出るほど。そんな苦境の「救世主」として白羽の矢が立ったのが、「国民の妹」として絶大な人気を誇るキム・ヨナ(24)だ。11月4日に五輪の広報大使に委嘱された。今年2月のソチ五輪限りで現役を退いたが、平昌五輪での現役復帰説まで飛び交い、五輪組織委員会の関係者は「最大の宣伝効果が得られる」と期待感を示す。そんな軽薄な期待を払拭するかのように、韓国のネット上には「キム・ヨナを徹底的に搾取するのか」と厳しい意見が寄せられる。
2010年バンクーバー、14年ソチの両五輪で金、銀メダルを獲得したキム・ヨナ。高い競技実績から韓国内の人気は絶大だ。韓国のSBS放送によると、韓国企業のサムスン電子など7社(今年2月時点)がCMに起用。1本の出演料は10億ウォン(約1億円)とされ、ピーク時には100億ウォン(約10億円)の広告収入があったという。
米誌フォーブスが今年8月に発表した世界の女性アスリートの賞金や広告出演料などのまとめ(13年6月~14年6月)で、キム・ヨナは1630万ドル(16億6600万円)の収入があり、4位にランクされた。「現役を引退したキム・ヨナだが、現在も韓国で多くの広告に出演し、最も人気のあるセレブリティーの1人だ」と指摘した。