[PR]

 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は9日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連会議で基調講演し、「各国と協力して二つのシルクロード経済圏の建設を進める」と述べた。アジアインフラ投資銀行(AIIB)などを通じ、中国自らの資金で地域経済の一体化を主導する意欲を示した。

 中国で「一帯一路」と呼ばれる二つのシルクロード構想は、中国から中央アジアへと延びる「陸」と、東南アジアや中東を経由する「海」との双方で、アジアと欧州を結ぶ経済圏をつくる考えだ。中国が国際経済の中心だった古代の再現が意識されている。

 習氏は、この構想を実現する手段として、先月設立に合意したAIIBに加え、中国がつくる「シルクロード基金」を活用する考えを表明。基金には、中国が400億ドル(約4・6兆円)を拠出することも明らかにした。各国が不足するインフラ建設の資金を提供することで指導力を固めたい考えだ。