ヘッジファンドの原油買い越し減少-世界の供給過剰増加で
11月3日(ブルームバーグ):ヘッジファンドによる原油相場上昇を見込む買い越しは減少した。米国の原油生産が過去最高水準に達し世界の供給過剰が膨らんでおり、月間ベースの原油相場はここ6年で最長の下落となった。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、資産運用会社によるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の買い越し は10月28日終了週に2.3%減少。買いポジション は1年5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
WTI価格は10月に月間ベースで12%下げて4カ月連続の下落となり、世界金融危機以降で最長となっている。
約1200億ドル(約13兆7000億円)を運用するUSバンク・ウェルス・マネジメントの投資担当シニアストラテジスト、ロブ・ハワース氏(シアトル在勤)は31日の電話インタビューで「2008年当時は需要の急減が価格下落の主要因だった。現在は供給が極めて過剰になっている」と指摘した。
原題:Hedge Funds Cut Bullish Oil Bets as Global Glut Expands:Energy(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mark Shenk mshenk1@bloomberg.net
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更新日時: 2014/11/04 08:44 JSTニュース一覧
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