携帯電話:SIMロック来夏解除 総務省が義務化へ

毎日新聞 2014年10月28日 20時37分(最終更新 10月28日 21時48分)

スマートフォンのSIMカード
スマートフォンのSIMカード

 総務省は携帯電話会社が販売した端末を他社で使えないようにする機能「SIMロック」の解除を、2015年夏に販売するモデルから各社に義務付ける方針を固めた。31日にもSIMロック解除の義務化を盛り込んだ新制度案を公表する見通しだ。

 SIMロック解除が義務化されれば、携帯電話やスマートフォン(多機能携帯電話)の利用者は、別の携帯会社との契約に乗り換えても、使い慣れた端末を買い替える必要がなくなる。また、海外でも、同じ端末で割安な現地サービスを使えるようになる。格安スマホなどを展開するMVNO(仮想移動体通信事業者)の利用も進むとみられており、競争が進んで通信料金の引き下げにつながることも期待されている。

 SIMロック解除はこれまで一部の端末だけに限られていたうえ、解除には3000円の手数料がかかっていた。総務省の新制度案は意見公募を経て、年内に正式決定される。

 新制度では原則、端末購入後ならいつでも無料でSIMロック解除ができるように義務づける。携帯電話会社が理由もなくSIMロック解除に応じない場合は、電気通信事業法上の業務改善命令の対象とする見通しだ。

 義務化は、携帯電話各社が毎年5月ごろから順次発売している夏モデルから導入される見通し。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」は来秋に発売されるとみられる新機種から対象になりそうだ。

 携帯電話は現在、通信サービスの2年契約を前提に通信料金を割り引き、端末代金を月賦で支払って、毎月の料金を低く抑える手法が一般的。SIMロックを解除して他の携帯会社に乗り換えても、端末代金は乗り換え前の会社に支払う義務が残る。【横山三加子】

 【ことば】SIMロック

 携帯電話は、電話番号など利用者の情報を書き込んだICカード「SIMカード」を端末に入れないと使用できない。NTTドコモなど国内大手3社は端末にロック機能をつけることで、他社のSIMカードを入れても端末が動かないようにしてきた。他社に乗り換えた場合、それまで使用していた端末は使用できないため、大手による顧客の囲い込みや通信料金の高止まりを招いているとして総務省の審議会が見直しを提言していた。

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