1日をイライラした状態や怒りでスタートするとその日1日を損した気分になりませんか。むしろ、穏やかな気持ちや爽快なスタートを迎えたいと思いますよね。
しかし、多くの人が朝起きて、家族の行動や仕事の上司、先輩、後輩といった他人の行動や言動が気になってイライラさせられる日々を送っています。
(例えば)
- 朝起きた時に家族が探し物をしていて『ないない』と近くでウロウロとされる。
- 出勤時の改札で駅員と乗客がもめることで改札に長蛇の列ができる。
- 要領の悪い同僚がいつも同じミスをし、『すいません、すいません』と謝ってくる。
- 手のかかる後輩が『仕事したくないな。疲れた〜』といった発言を朝から隣でしている
人は、自分にストレスを与えるものに対して、過剰なまでに防衛本能が強くなり、些細なことも敏感に反応してしまうケースがあります。
『◯◯の行動が不愉快だ』『生意気な◯◯にムカつく』という気持ちが怒りやイライラとなり、ストレスを与えた相手に向けて現れます。
イライラと怒りの正体
人は、相手を支配するために『怒り』という感情をつくり出し、その感情を利用しています。つまり、相手に対して優位な立場に立ちたかったり、自分の正当性を示したい時に人は感情的になる行為としてイライラや怒りを表現します。
イライラや怒りを相手にぶつけたところで、自分を取り巻く環境は少しも快適になりません。むしろ、悪くなります。
どのように解決すべきか
過去と他人は変えられない。しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる
アメリカの精神科医 エリック・バーン
つまり、イライラさせられる”相手の行動”を変えるのではなく、”自分のとらえ方”の方を変えるために、”今、自分ができること”に集中することが解決方法です。
先ほどの例の場合、
- 朝起きた時に家族が探し物をしていて『ないない』と近くでウロウロとされる。
→ただ感情をぶつけるだけなく、一緒に探すかまたは今後無くなさいようにするための方法を一緒に考える。今何をすべきかを考えて行動することです。
ここでイライラと怒りを表現だけを相手にぶつけても状況は何一つ変わりません。
目の前の課題を分離させる
具体的には、目の前で起きているイライラする怒りの対象が誰の課題かを考えます。
自分の課題であれば、積極的に向き合い、他人の課題であれば介入しません。同様に他人を自分の課題に介入させません。
ここを間違えると『支配する側』と『支配される側』のような上下関係や依存関係ができてしまいます。
今話題のアドラー心理学ぶのアドラーもこのように言っています。
あなたが悩んでいる問題は、本当に『あなたの問題』だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か。冷静に考えてみることだ
誰の課題かをイライラや怒りといった感情を起こす前に冷静に考えて下さい。
まとめ
人は人を変えることができないという原理原則を受け容れることが大切です。その上で、今自分ができることをみつけたり、自分の認知や”意味つけ”の仕方を変えることがイライラや怒りを消すことができます。
怒りが出てきた場合は、自分中心になっていないかを確認して下さい。
自己中心的だと感じた時には以前に書いたこちらの記事を参考にして下さい。
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イライラすることが起こり、怒りがこみ上げてきた場合は、『それは誰の課題か』『今自分にできることは何か』と考えて行動して下さい。
自分自身が多少の事ではブレないため、安定した日々を過ごすことができます。