Hatena::ブログ(Diary)

平民新聞 Twitter

2014-10-16(木) このエントリーを含むブックマーク

今年の夏はテレビにかじりついて高校野球をずっと見ていて、その影響でか、大会期間中から「ドカベン」(水島新司)を読み始めた。ドカベンを読むなんて、小学生の時以来なので、ストーリーはほとんど忘れている。ただ、試合とは関係のないエピソードなんだけど、主人公の山田太郎の動体視力のすごさを描く場面で、走る新幹線(だったっけ。たぶん新幹線)の窓から通りすぎる駅の名前を読みあげるという所があって、それはいまだに印象に残っている。新幹線に乗る事はあまりないが、速い電車(快速電車とか)に乗っていて、通り過ぎる駅がある時にはついそこのホームで駅名の書かれた看板を探し「駅名が正しく読めるかどうかゲーム」を心の中でやって、正しく読めるか読めないかに関わらずそんな時に「山田太郎はすごかったなあ」と思い出すからだ。快速電車に乗って、通り過ぎる駅のホームを目で追うたびに、山田太郎を思い出す。


と、そういう話はいいとして、ここから本題なんです。僕がこのたび読んでいたドカベンは秋田書店の全21巻の豪華版なのだが、この豪華版は本当に駄目だと思う。何故こんな作りにしたのだろうか。まったく意味がわからない。明訓の試合以外の細部がことごとくとばされているし、序盤の柔道編も全部カット。おまけに、ページをめくった最初の見開きに目次として試合の結果が全部書かれてるって、なんなんだよ。例:見開きの目次 → 1.夏の大会一回戦 対○○高校 2.二回戦 対○○高校 3.ベスト4をかけて 対○○高校 とかなんとか。これじゃ、どれだけピンチになろうが「あ、結局明訓が勝ったんだな」て読む前からわかるやん。全48巻のコミックス版もこんなんだったっけ? 少なくとも(「大甲子園」を見る限り)文庫版ではこういう無粋な目次になっていないと思うので、ドカベンを読むなら文庫版が一番いい気がする。


ドカベン読んでると、死んだばあさんを思い出すんだよなあ。それは死んだばあさんがドカベンに似ていたとかではなくって、祖母の家にしかドカベンのコミックがなかったからなのだ。僕の家にはドカベンがなかった。ばあさんの家には誰が置いていったのか、ドカベンがたくさんあった。でも歯抜け(全巻揃いではない)だったけど。あまりにも昔すぎて、最初に書いた新幹線の窓から駅の名前を読み当てるシーンとかも本当にあったのかどうか、疑わしい。まあでもこういう時、検索したら負けなんだよな。僕はあったと思う。そして今回のドカベン読み返しでは、そのシーンはなかった。エピソードとばしまくりの豪華版のせいなのか、僕の記憶違いなのか。いまはドカベンを豪華版で全部読んだので、大甲子園を文庫版で読んでます。今日、4巻まで読んだ。大甲子園って最高だな。でもこれ水島漫画オールスターみたいな感じで歴代主人公みんな出てくるから、水島新司の漫画全部読みたくなる。酒のんで日記書くのって、いいよね。

プロフィール

heimin

heimin はてなダイアリープラス利用中

団結しろ万国のまよなかの白痴ども/きみらのことは誰も詩に書かない(岩田宏/のぞみをすてろ)