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【社会】

子宮移植の女性出産 スウェーデン 世界初、母子とも健康

 AP通信は三日、スウェーデンで出産目的の子宮移植手術を受けた女性(36)が先月、世界で初めてとなる出産に成功したと報じた。出産に立ち会ったスウェーデンのイエーテボリ大の医師の話として伝えた。

 やや早産だったものの母子ともに健康で、既に退院。子どもは男児だというが、女性の名前など詳細は明らかにされていない。

 子宮移植はこれまでサウジアラビアやトルコでも行われたが、出産例はなかった。今回の成功は生体子宮移植の可能性を広げる一方で、移植が容認されるべきかどうか生命倫理上の議論を呼ぶ可能性もある。

 出産に成功した女性は卵巣を有していたが先天的に子宮がなく、六十歳代前半の知人の女性から昨年子宮の提供を受け、出産準備を進めてきたという。

 子どもの父親はAPに対して「僕たちには今、素晴らしい赤ちゃんがいる。本当にかわいらしいんだ」と喜びを語った。イエーテボリ大の研究チームは二〇一二年以降、出産を望む女性への子宮移植を順次実施。うち二件は、世界で初めての母から娘への子宮移植として、一二年九月に発表されていた。 (共同)

 

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