御嶽山噴火:批判、予約キャンセル…長野県木曽町の苦悩

毎日新聞 2014年10月04日 12時11分(最終更新 10月04日 13時29分)

降灰により駐車していた車の跡が残る御岳ロープウェイスキー場の駐車場=長野県木曽町で2014年10月2日午後0時57分、森田剛史撮影
降灰により駐車していた車の跡が残る御岳ロープウェイスキー場の駐車場=長野県木曽町で2014年10月2日午後0時57分、森田剛史撮影

 御嶽山の東側のふもとの長野県木曽町の町観光協会に「どうして観光地として売り出したのか」など心ない批判が寄せられていることが分かった。協会が会員業者にアンケートしたところ、7割が「噴火で大きな影響がある」と回答し、旅館やペンションでは予約のキャンセルが相次ぐ中、今後の経営に不安を抱く業者らに追い打ちを掛けている。

 同協会によると、電話やメールなどで「噴火するかもしれない火山と分かっていて、どうして観光地として売り出したのか」「どう責任を取るのか」といった批判が20〜30件、協会に入っているという。

 アンケートは噴火直後の9月末に実施し、回答があった31業者のうち21業者が「大きな影響がある」とした。

 同町の観光業は、7〜11月が年間収益の7割を占め、11月末までの見通しについて12業者が「死活問題」と大きな危機感を抱いていた。宿泊業では、既に予約客の2〜5割がキャンセルしたという。会員らは「町全体が火山灰に覆われていると思い込まれている」などとして、協会に風評対策を要望した。

 噴火に伴う入山規制の範囲は限定的なため、御嶽山のロープウエー以外の主な観光施設は営業できる状態だが、3日に開かれた協会の役員会では「捜索活動が続く中、当面はPRせず、収束を待つ」と決めた。

 近くの同県南木曽町で7月に起きた土石流災害でJR中央線が約1カ月間寸断され、木曽町を訪れる観光客が2〜3割減少。8月も天候不順で登山客数が落ち込んだ。【古川修司、深津誠】

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