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 75歳以上が加入する後期高齢者医療制度を運営する34都道府県の広域連合に対し、国が2012年度までの3年間で高額医療費の負担金計約13億4千万円を過大に支出していたことが会計検査院の調べでわかった。医療機関からの医療費の請求書(レセプト)を広域連合が重複して集計していたという。検査院は厚生労働省に対し、過払い分を回収するよう求める。

 後期高齢者医療制度は08年度に始まり、国民健康保険などに入っていた75歳以上が加入し直した。医療機関を利用する高齢者の保険料で1割、現役世代の支援で4割、公費で5割の医療費を賄っており、市区町村でつくる都道府県ごとの広域連合が保険料の管理や医療機関への支払いをしている。1件80万円を超える高額医療費の一部は国費負担で、負担額は広域連合がレセプトを集計して算出し、厚労省に請求している。

 東京、大阪、福岡など34都道府県の広域連合を検査院が調べると、医療機関から毎月届くレセプトのうち80万円超の分を各広域連合が集計システムで処理する際にミスが相次いでいた。

 医療機関から受け取ったレセプトにはシステム上で管理番号が付く。不備が見つかって広域連合が差し戻し、再提出を受けたレセプトには別の管理番号が付き、システム上は別のレセプトとして集計される。その際、広域連合は二重計上のまま国に請求していた。