香港デモ:住民と衝突…学生側「政府との対話棚上げ」
毎日新聞 2014年10月04日 00時02分(最終更新 10月04日 05時50分)
【香港・鈴木玲子、隅俊之】香港の次期行政長官選挙の制度改革に抗議する大規模デモが続く香港で3日、繁華街の占拠行動に反対する住民1000人以上とデモ隊の衝突が発生し、複数の負傷者が出た。香港政府側との対話に応じる姿勢を示した学生団体は3日、組織的な攻撃と非難し、「政府との対話を棚上げする」と発表。事態打開を探る動きは暗礁に乗り上げた。
香港政府トップの梁振英(りょう・しんえい)行政長官が2日深夜の記者会見で「早期の対話」を提案したことを受け、主要大学を中心とする民主派系の学生団体、大学生連合会(学連)は「2〜3日以内に公開の場で対話に臨みたい」との意向を示していた。
九竜半島の繁華街・旺角(モンコック)では3日、交差点の真ん中にテントを張ったデモ隊の拠点を1000人以上の住民が取り囲み、「出て行け」と要求。デモ隊の学生らと数カ所で衝突し、住民はテントを取り壊した。多くの学生らは警官隊に守られながら現場を離れた。香港島の繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)でも占拠に反対する住民十数人が抗議し、デモ参加者が減った一部エリアで通行封鎖が解除された。政府は、占拠に伴い3日に131人が負傷したと発表。ただ、負傷者が全て衝突によるものかは不明だ。
梁長官は3日夜、緊急のビデオメッセージを発表し、衝突があった旺角の占拠地点にいる市民全員にその場を離れるよう呼びかけた。一方、民主派幹部は旺角や銅鑼湾のデモ隊に、身の安全を守るために政府本部庁舎がある金鐘(アドミラリティ)地区に集結するよう呼びかけた。
学連は3日の声明で「政府は学生側との対話を願いながら、デモ隊に対する暴力を放置した」と非難。マフィアなどがデモ隊を攻撃したとの見方を示し、態度を硬化させている。