贈賄側業者 核心に触れる証言10月02日 12時42分
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岐阜県美濃加茂市の市長が、浄水設備の導入をめぐって賄賂を受け取った罪に問われている事件の裁判が開かれ、1日に続き、証人として出廷した贈賄側の業者が「当初、現金を渡した具体的な方法までは、はっきり覚えていなかったが、その後、取り調べのなかで、思い出す作業をした」などと証言しました。
岐阜県美濃加茂市の市長、藤井浩人被告(30)は、市議会議員だった去年、浄水設備の導入をめぐり、便宜を図った見返りなどとして、名古屋市の業者から現金合わせて30万円の賄賂を受け取ったとして、受託収賄などの罪に問われています。藤井市長は、現金を受け取ったことを一貫して否定し、起訴の内容を否認しています。
2日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で、市長に賄賂を渡した罪に問われている業者「水源」の社長、中林正善被告(44)の証人尋問が、1日に続いて行われています。
このなかで、中林社長は「当初、現金を渡したことは覚えていたが、具体的な方法までは、はっきりしていなかった。その後、取り調べのなかで、メールや資料を見せられて、思い出す作業をした」と証言しました。
藤井市長は、証言台に立つ中林社長の姿を、じっと見つめながら証言を聴いていました。
裁判は、午後も引き続き、中林社長に対する証人尋問が行われます。