シリア 「イスラム国」勢い弱まらず10月2日 6時18分
アメリカ軍などがイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点への空爆を続けるシリア北部では、イスラム国が少数民族のクルド人が住む村を戦闘の末、相次いで制圧するなど、その勢いは弱まっておらず、隣国トルコとの国境地帯の緊張が高まっています。
アメリカ軍などは先月23日以降、シリア国内のイスラム国の拠点などへの空爆を続けていて、イスラム国と対立する反政府勢力系の団体によりますと、1日もトルコとの国境に近い北部のアイン・アルアラブの郊外を空爆し、イスラム国の戦闘員8人が死亡したということです。
しかし、アイン・アルアラブの周辺ではイスラム国の勢いは弱まっておらず、地元のクルド人勢力の関係者がNHKに明らかにしたところによりますと、1日も現地のクルド人部隊との間で激しい戦闘が続き、これまでにクルド人が多く住む周辺のほとんどの村がイスラム国に制圧されたということです。
双方の戦闘が激しさを増すにつれ、国境を越えてトルコ側にも砲弾が着弾する事態となっており、トルコ政府が、国境沿いに戦車部隊を配置するなど緊張が高まっています。
また、トルコ政府は先月30日にはシリアとイラクでの軍事行動や外国の部隊の国内への駐留などについて議会の承認を求める提案を行っており、状況を見極めながらイスラム国への軍事行動に関与していく構えを見せています。
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