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高圧の水流で赤潮死滅 新対策へ期待9月30日 7時18分
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佐賀県の有明水産振興センターが行った実験で、赤潮の原因となる海底のプランクトンに高圧の水流を当てることで大半が死滅することが分かり、有効な対策が見つかっていない赤潮の防止につながると期待されています。
佐賀県沖の有明海では平成19年から7年連続で冬場に赤潮が発生し、養殖のりが色落ちする被害が出ていますが、有効な防止策が見つかっていないのが現状です。
佐賀県によりますと最近の研究で、プランクトンが夏場に複数が結合し、膜を張った小さな固まりになって海底に沈むことが分かってきたということです。
この固まりが佐賀県沖では鹿島市の河口付近で大量に分布しているということで、佐賀県の有明水産振興センターは今月、海底からこの固まりを含んだ泥を船の上に吸い上げて、箱形の装置の中で高圧の水流を当てる実験を行いました。
その結果、激しい水流の働きでプランクトンを覆っている膜が破壊され、97%が死滅したことが確認できたということで、プランクトンを駆除した泥を海に戻し循環させれば、環境への負荷が少ない赤潮の防止策として期待できるということです。
佐賀県は国に対し、来年度の有明海再生事業の1つとして今回の方法で広い範囲で実証試験を行い、赤潮発生の防止への効果を確かめるよう働きかけることにしています。
佐賀県水産課は「冬場に赤潮が発生する前に実施する新たな対策にできないか期待している」と話しています。
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