辺野古の浜:移設反対の集会に5500人 県内各地から

毎日新聞 2014年09月20日 20時49分(最終更新 09月20日 20時52分)

辺野古への新基地建設を止めようと拳を突き上げる参加者たち=沖縄県名護市辺野古で2014年9月20日、佐藤敬一撮影
辺野古への新基地建設を止めようと拳を突き上げる参加者たち=沖縄県名護市辺野古で2014年9月20日、佐藤敬一撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画に反対する大規模な集会が20日、辺野古の浜であった。政府による埋め立て海域のボーリング調査が進む中、約5500人(主催者発表)が浜を埋め尽くし、「子や孫のために新基地建設を止めよう」と声を上げた。

 8月18日のボーリング調査開始以降、辺野古での抗議集会は8月23日に続いて2回目。前回(約3600人)を上回る参加者が県内各地から集まった。

 エメラルドグリーンの海の前で行われた集会では、国会議員や県議、平和団体代表らが「多くの県民が新基地建設に『がってぃんならん(合点がいかない)』と言っている。私たちは決して屈しないし、あきらめない」などと訴えた。名護市議会の比嘉祐一議長は「この美しい海を本当に埋めていいのか。絶対に移設工事を許すわけにはいかない」と力を込めた。

 参加者は沖縄復帰運動で歌われた「沖縄を返せ」を手を取り合って合唱し、「新基地建設を断念させるまで頑張ろう」と拳を突き上げた。【佐藤敬一】

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