公立小中学校の先生は、いまの大量採用から一転して狭き門になりそうだ。広島大大学院教育学研究科の山崎博敏教授によると、子どもの人口減少の影響をもろに受け、採用は2021年度から急減し、25年度には今より約5千人減の約1万7千人にまで落ち込むという。大学は教員養成の計画を見直し、定員を縮小するなど「冬の時代」への対応を迫られることになる。

 山崎教授が13日に松山市であった日本教育社会学会で発表した。

 多くの自治体は00年代以降、新規採用を増やしてきた。第2次ベビーブームで大量採用された50代の教員が次々定年を迎えているのが原因だ。文部科学省によると、13年度の採用者は小学校1万3600人、中学校8400人で計2万2千人だった。底だった00年度の小学校3700人、中学校2700人の約3・5倍に膨らんでいる。

 採用数の増加に対応するため、国は、教員分野の大学・学部の設置、定員増を抑えていたそれまでの方針を06年度から撤廃。小学校の教員を養成する私立大学は、05年度には51校だったのが、13年度には156校と3倍以上に増えた。

 ところが今回の山崎教授の推計によると、退職教員が既に都市部で減り始める一方、公立小中学生も今の970万人から、25年度には820万人へと少子化がさらに進むため、採用数も減る構図だという。