2014年9月13日15時08分
米ボーイングの最新鋭旅客機「787」の胴体部品をつくる川崎重工業が、増産に向けた準備を進めている。12日には、兵庫県播磨町の工場で、胴体を焼き固めるために使う炉の改良版を報道陣に公開した。胴体用の炉としては世界最大級という。
炉は直径9メートル、長さ30メートルで、総重量は920トン。実際に胴体をつくる愛知県弥富市にある工場まで船で運び、来春にも試運転を始める予定だ。胴体の素材は炭素繊維を樹脂で固めた複合材(東レ製)で、炉はこれを焼き固めるのに使う。
川崎重工は2006年から、787の胴体のうち主翼より少し前の部分をつくっている。新しい炉は、既存の炉より焼き上がりにムラが出にくく、より長い胴体をつくれるという。
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