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米 シリアの穏健派に軍事訓練へ
9月13日 12時31分

米 シリアの穏健派に軍事訓練へ
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アメリカ政府は、イスラム過激派組織「イスラム国」との間で「戦争状態にある」という認識を示し、最大で3万人を超す戦闘員を擁する過激派組織に対し、シリア国内の穏健派の反政府勢力に軍事訓練を行うなどして攻勢を強めたいとしています。

イラクやシリアで勢力を拡大する「イスラム国」について、ホワイトハウスのアーネスト報道官は12日の記者会見で、戦闘員の数が2万人から3万1500人に上るとみていることを政府として初めて確認するとともに、「アメリカは、国際テロ組織アルカイダに対するのと同様、「イスラム国」との間でも戦争状態にある」と述べました。
これに関連して、国防総省のカービー報道官は12日、「シリアの穏健派の反政府勢力の戦闘能力の強化が、『イスラム国』やアサド政権に対抗するうえで重要だ」と述べ、シリアの穏健派の反政府勢力に軍事訓練を行うなどして、「イスラム国」に対する攻勢を強めたいという考えを示しました。
アメリカ政府は、シリアの穏健派の反政府勢力を支援するために、議会に5億ドルの予算案を提出していて、カービー報道官は、予算案が承認されれば、サウジアラビアで1年間におよそ5000人の反政府勢力を訓練できるとしています。
アメリカのケリー国務長官は、訪問先のトルコで12日、記者会見し、「イスラム国」に対する国際的な包囲網の構築を担当する大統領特使を新たに設けたと発表し、そのポストにアフガニスタン駐留のアメリカ軍の司令官を去年まで務めたジョン・アレン氏が任命されたことを明らかにしました。
また、来週始まる国連総会にあわせて、外国人戦闘員の「イスラム国」への参加を阻む方策などを話し合う外相級の会合を開くことも明らかにし、各国の連携を強めていく方針を示しました。

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