2014年9月6日15時57分
大阪・ミナミにある大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)について、府は来年度から民間委託をやめて直営する方針を固めた。ワッハ上方は大阪のお笑い関連の資料などを収蔵しており、一般公開は続ける。今後は客を増やすよりも資料の蓄積に重点を置く。
ワッハ上方は1996年に開館した。2008年に橋下徹知事(当時)が財政負担や集客が伸びないことを問題視し、運営の見直しを進めている。昨年3月に展示室と小劇場を閉鎖。昨年度から過去のお笑い番組の視聴や書籍の閲覧といったライブラリーに絞った。
大阪府・市の文化行政の第三者機関「大阪アーツカウンシル」は今年7月に存続を提言。府は資料の収集や蓄積に力を入れるため、吉本興業グループへの委託をやめて直営にする方がふさわしいと判断した。現在、賃料と運営費として府が年間約5千万円を負担しているが、直営でもほぼ同じになる見通しだという。
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