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阪神ゴメス92打点 ブリーデンに並んだ

1回裏阪神1死一、三塁、ゴメスは二塁ゴロの間に1打点を挙げて先制する
1回裏阪神1死一、三塁、ゴメスは二塁ゴロの間に1打点を挙げて先制する

<阪神1-3DeNA>◇3日◇甲子園

 阪神の4番マウロ・ゴメス内野手(29)がセ・リーグ打点トップに躍り出た。1回に先制点を生み出し、今季92打点を数えた。広島エルドレッドの背中を追い続け、シーズン終盤にきて、ついに追い抜いた。

 決して格好はよくない泥くさい打点だった。1回1死一、三塁。DeNA山口の内角直球147キロに詰まった。ボテボテになった打球がセカンドへ。自身はアウトになったが、その間に三塁走者の上本が本塁へかえり1点を先制。リーグ1位に輝いても、チームの結果につながらなければゴメスの顔は晴れない。「チームが負けてしまったので…」と言葉少なに、引き揚げた。

 その後は山口の150キロを超える直球とフォークで緩急を使った投球に2三振。「真っすぐだけではなく、フォームもよかった。うまく組み立てられたよ」。4打数無安打と快音から遠ざかったが、猛虎の逆襲はこの男なしには始まらない。2月のキャンプ合流は遅れ、故障発生もありオープン戦でも出遅れた。不安がつきまとう中、開幕戦の3月28日巨人戦(東京ドーム)でいきなり2打点。以降、ドーンと4番に構え、勝利のために打点を量産してきた。積み重ねた92打点は76年ブリーデンに並び虎助っ人1年目の最多記録だ。

 ゴメスが打点トップに立ち、これで守護神・呉昇桓がセーブ、メッセンジャーが奪三振と勝利、マートンが打率と阪神助っ人勢4人が各部門でリーグトップとなった。同時にタイトル奪取なら12球団でも例のない快挙。チームが苦しい今、助っ人たちが支える。【宮崎えり子】

 ▼ゴメスが今季92打点目を挙げて、76年ブリーデンと並び来日1年目の阪神外国人最多となった。ゴメスはエルドレッド(広島)を抜いてセ・リーグ打点1位に進出。阪神の外国人は、ほかにマートン(打率3割3分6厘)メッセンジャー(11勝、201奪三振)呉昇桓(33セーブ)と4人が部門別トップ。08年巨人ラミレス(125打点)グライシンガー(17勝)クルーン(41セーブ)の3人が主要タイトルを獲得した例があるが、4人となるとプロ野球初。

 [2014年9月4日12時0分 紙面から]

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