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地方小型百貨店はさらに閉店する
 昨日、和歌山の高島屋が閉店した。
直近の売上高は21億円だというから閉店しても仕方がないといえる。

しかし、ピーク時の91年でも売上高は65億円しかなかったのだから、なぜ出店したのか疑問に思う。
南海の和歌山市駅と一体化しているから利便性はそこそこある。
けれども65億円しかないビルに衣料品を置く必要性があったのだろうか?
土産物屋、食料品店、雑貨店、書店、コンビニくらいで良かったのではないかと思う。


今後はこういう地方小規模百貨店はますます閉店し、都心百貨店のみになるだろう。

郊外にはイオンモールが乱立しているから小型の地方百貨店は必要なくなる。
しかし、そのイオンモールもいつまで隆盛が続くのかは疑問だ。
イオン本体の収益は恐ろしく悪化している。
イオンは2014年の第1四半期決算で連結の純利益が9割減と大幅減益している。

イオンは新店をオープンし続けているから回転している側面があり、新店出店が打ち止めになるとどうなるのかと危惧する声が業界にはある。

今後はイオンモールのそばにイオンモールという状況がこれまで以上に頻出するだろうから決して楽観視はできない。
そもそもイオンモールに入店するブランドのテナントはほぼ全国で均一化しているから、イオンモールの傍のイオンモールは共存するよりも食い合う部分の方がおおきくなる。

地方小型百貨店も苦難の時代だが、イオンも安泰とはいえない。

 2014/09/01 10:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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