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シリア化学兵器 過激派保有の可能性も9月5日 9時52分
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シリアの化学兵器の廃棄作業を監視してきた国連のカーグ特別調整官は、危険な化学物質の処分がほぼ完了したとする一方で、シリアで勢力を増すイスラム過激派組織が、化学兵器を保有している可能性も否定できないという見方を示しました。
シリアの化学兵器を巡っては、去年採択された国連安保理の決議に基づいて、国連とOPCW=化学兵器禁止機関が1年近くにわたって廃棄作業を監視し、各国の協力の下、危険な化学物質を国外に運び出し、洋上で処分する活動が続けられてきました。
国連とOPCWの合同チームのカーグ特別調整官は4日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、すべての化学物質を処分する見通しが立ったとして、今月末で合同チームが活動を終えることを明らかにしました。
その一方で、シリア国内で勢力を増しているイスラム過激派組織が化学兵器を保有しているという情報もあることについて、カーグ調整官は「シリアから100%化学兵器がなくなったと断言するのは難しい。監視の対象はシリア政府に限られ、実際にはそれ以外の当事者も存在するからだ」と述べ、可能性は否定できない、という見方を示しました。
また、安保理の議長国のアメリカのパワー国連大使も、「もしシリア国内に化学兵器が残っていれば、過激派組織に渡る可能性はあり、恐ろしい結果を招きかねない」と述べ、強い懸念を示しました。
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