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作家を目指してネタ集め

論理的思考を身に付けよう!自分の頭で考えた5冊の本の読み方

photo by Brian ⚓ Hillegas

守破離という言葉がある。師匠に付いて型を覚える事に始まり、覚えた型を基本として弟子達は自分なりのアレンジをする。茶道も武道も落語だって基礎があるから型にとらわれない自由な発想が出来る。オリジナリティを発揮するには型を覚える事が大切で、それは考え方にも言えることだ。

でも、考え方なんて学校じゃ教えてくれないし、社会人になってから必要性に気付いても、変なとこの門を叩いて変な壺を買わされるのも怖いから、おいそれと誰かの門下に入ろうとも思えない。どうせ壺を買うくらいならマ・クベの壺にした方がいい。

1日で予約完売した「マ・クベの壺」、二次受付が8月26日13時より開始 | インサイド

じゃあどうやって学べばいいかって?それは簡単。本を読めばいいんだ。色んな人の考え方を色んな本から学べばいい。何を選ぶのも自由で何を学ぶかも自分次第だけれども、そうやって自己責任の範囲でって突き放すのも何だか違う気がする。

敢えて言えば、本は誰にでも門戸を開いている。私も長いこと本に師事しながら、書評や時事を扱うブログで自分の型を確認してきた。本が師ならばブログは先人が標した道であり、その膨大な知識に翻弄されて時には道に迷いながらも私はその道を歩いてきた。

今の私があるのは、本で身に付けた基本の型と先人がブログに標した道があったからだ。だから、私には自分の型を披露する義務がある。ここ何年かで興味を持った本を例に、論理的思考を身に付けるべく実践している本の読み方を紹介しなければならない。先人への感謝の念と後進が道に迷わないことを祈って。

まずは興味を持った本とその印象について、可能な限り時系列に振り返って紹介する。


自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

私は自分のアタマで考えられるようになりたかった。

書店でこの本を見つけたとき、浅はかな考えしか浮かばない自分を笑われてる気がして、決して買おうとは思えなかった。表紙に描かれた薄ら笑いの眼鏡は、ファミレスでこの洗剤がチョーおすすめとマルチを進めてきた遠い昔の知り合いに見える。

あの時の私はお金がなくてなんとか断りきれたけど、この本は『Don't Think.Feel』だ。考えずとも感じられる。読めば論理的思考能力の欠如した私はすぐに飲み込まれるだろう。自分の意思を持たずこの本の著者の傀儡となってしまう。危険な書物だ。

だから、私はこの本を読んでいない。


7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

7日間で突然頭がよくなる本

しばらくしてこの本とコンビニで出会う。なるべく早くに成果の欲しい私はコレを衝動買いする。実践してみようと思うのだが、購入から数時間で読了した本を持ち歩く必要性を感じない。インプットした情報は7日間以内に忘却の彼方へ押しやる残念な海馬しか持ち合わせていない私にとって、結局この本はまだ役に立たってない。

なので、ちゃんとした書評を期待されても困ります。


あなたを天才にするスマートノート

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あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス

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そんな私がアウトプットを意識したのはkindleでこの本を読んだからだ。毎日最低でも5行。その日あったことを何でもいいからノートに書こうと思った。何か書いてる内に色んな事がスッキリと考えられるようになることを期待していた。

影響を受けやすい私はすぐに本書に紹介されていたノートカバーが欲しくなる。子供を寝かしつけてから食卓で開くのはノートではなくノートパソコン。ノートカバーの購入を迷う私に毎日5行の日記をつける習慣は根付かなかった。

キングジム レザフェス ノートカバー B5 (赤) 1901LFアカ

キングジム レザフェス ノートカバー B5 (赤) 1901LFアカ

上記の2つで迷いに迷って、今に至るまでノートカバーは購入していない。でも迷ったお陰で毎日ノートを開く習慣は身に付かなかった私もノートパソコンなら開けるのではないかと希望にも似た錯覚を印象づけることに成功する。

そういう意味で、この本はちょっとおすすめ出来る。


東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

書店で見かけたのだが、内容が把握できる秀逸なタイトルを冠したこの本は、きっと著者の過去について何遍も何遍も繰り返して、肝心の7回読みについては僅かに説明があるくらいだろうと推測する。

東大主席弁護士山口真由の「7回読み勉強法」 - NAVER まとめ

調べてみたらまとめられてた。勉強法についてはこれで十分把握できた。後は内容を如何にして薄く引き伸ばすのか。そのテクニックに興味があるのでその内立ち読みしたい1冊である。


文章力の鍛え方

文章力の鍛え方

文章力の鍛え方

文章力の鍛え方 (中経の文庫)

文章力の鍛え方 (中経の文庫)

結局、上記の4つに出会うよりもずっと前に購入したこの本に戻ることになる。

私はこの本を単行本の初版で購入した。当時はなかった文庫本も今はあるようだ。

この本は、情報を発信する時代で何をどう考えればいいのか迷う私に思考する楽しさを教えてくれた。今でも鞄にいれて持ち歩く私の師である。いつかちゃんと書評したいのでここで詳しく説明することは避けるが、文章力を鍛えるのは勿論の事、思考力を鍛えたい人にも自信をもっておすすめしたい。

それぞれの読み方

あくまでも私のファーストインプレッションなので色々ご意見はあるだろうが、折角なので先に述べた守破離で分けてそれぞれの読み方を紹介したい。

【守】

  • 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法
    • 本を読むなら読書法について知っておいた方がいい。さらりと7回流し読みをするこの方法は万人が取り組める点で優れている。
  • 文章力の鍛え方
    • ベースとなる思考法を先に挙げた読書法を用いて頭に叩き込む。自分の思考の型が分かるまで他の本は読まなくてもいい。思考の型を身に付けたら次のステップへ。

【破】

  • あなたを天才にするスマートノート
    • これまでと違ったアウトプットの方法として参考にする。書くことが好きならこれから始めても満足いく結果は得られる筈だ。
  • 7日間で突然頭がよくなる本
    • 基礎が固まったら他の思考法に触れよう。自分の考え方より優れていると感じたら積極的に取り入れる。哲学に触れたことがないなら本書は最適だ。

【離】

  • 自分の頭で考えよう
    • 自分なりの思考法が言語化出来るようになったら頑なに自分の考え方を押し通すくらいの勢いで、他の人の意見を聞いてみる。所詮相手は本なのだから意地でも反論するつもりで精読する。

まとめ

改めて説明する必要もない気はするが、私も未だ道の途中で、この読み方を他人に強要するつもりはない。ただ、考え方を知らなかったあの頃の私のような誰かがこの記事を読んで、自分の型を見付ける手助けが少しでも出来ればという思いでこの記事を書きました。

他人の意見に影響を受けて右往左往する人が減れば、世の中はもっと住みやすくなるんじゃないかなとちげんは思います。

そんじゃーね!