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MLBコラム
カナダ、トロントにある「ロジャーズ・センター」。世界初の開閉式ドームスタジアムとして、1989年に開業した。ここを本拠とするチームにはMLBのブルージェイズのほか、CFLのトロント・アルゴノーツがある。
photograph by Getty Images
MLB東奔西走

人工芝のドーム球場は時代遅れ!?
筒香の事故から考える、“芝”問題。

菊地慶剛 = 文

text by Yoshitaka Kikuchi

photograph by Getty Images

 8月13日のネットニュースで、横浜DeNAの筒香嘉智選手が味方選手と接触し、試合途中に救急搬送されたことを知った。

 筒香が搬送された原因となったのは味方選手との接触によるものではなく、接触後に体勢を崩し、グラウンドに後頭部を強打したことによるものだった。

 その後見た限り、日本での報道は筒香の回復状況など報告するものに終始している。

 仮にこれと同じケースのアクシデントがメジャーの舞台、それもブルージェイズのホーム試合であったら、間違いなく地元メディアの間で大論争が巻き起こっていたことだろう。

再燃した、人工芝と怪我との因果関係の話題。

 実はこのアクシデントの少し前の8月7日、オリオールズ戦を控えたブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターで、アレックス・アンデロポウロスGMが地元メディアの会見に応じていた。

 内容は右手人差し指骨折から復帰した、主力内野手のブレット・ローリー選手に関して。ブレットは8月5日の試合で復帰したものの、1打席立っただけで途中交代し、再び7日に故障者リスト入りが発表された。

 途中交代した当初は腰のハリという発表だったが、精密検査を受けた結果、2年前に痛めた左脇腹に、再び負傷箇所が発見されたというものだった。

 会見でアンデロポウロスGMが経過説明を行なった後、いくつかの質疑応答が続き、ついに番記者の一人が鋭いメスを入れた。

「今回のブレットの負傷に、人工芝のグラウンドの影響はなかったのか」

【次ページ】 人工芝の球場はメジャーにとっては“過去の遺産”。

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