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MOVIE

園子温×井上三太対談 前代未聞の映画『TOKYO TRIBE』

インタビュー・テキスト:小林英治 撮影:永峰拓也(2014/08/18)

近未来の「トーキョー」を舞台に「トライブ(族)」たちが繰り広げる抗争を描いた、井上三太の漫画『TOKYO TRIBE2』(1997年-2005年)。1990年代ストリートカルチャーを盛り込み、累計250万部を超えるなど一世を風靡したこの作品が遂に実写映画化された。メガホンを取ったのは、近年ますます話題作・問題作を連発する鬼才・園子温。鈴木亮平や染谷将太、窪塚洋介、竹内力といった豪華キャストに加えて、オーディションを勝ち抜いて大役を射止めたYOUNG DAISをはじめとした一流のラッパーたちが多数登場する本作は、全編にわたってヒップホップミュージックが流れ、さらにセリフがラップで語られるという、前代未聞のバトルラップミュージカルだ。園子温はストリートのリアルをどのように映画に持ち込み、いかにして極上のアクションエンターテイメントを作り上げたのか? 本作で俳優としてのデビューも果たした原作者の井上三太とのスペシャル対談をお届けする。

PROFILE

園子温(その しおん)
愛知県出身。1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。PFFスカラシップ作品『自転車吐息』(90年)は、ベルリン国際映画祭のほか、30を超える映画祭で上映された。以後、衝撃作を続々と誕生させ、各国で多数の賞を受賞。『愛のむきだし』(09年)で、第59回ベルリン国際映画祭カリガリ賞、国際批評家連盟賞を受賞。『冷たい熱帯魚』(11)、『恋の罪』(11年)、『ヒミズ』(12年)、『地獄でなぜ悪い』(13年)なども各地の国際映画祭で上映され、大きな話題となった。今、最も新作が期待されている、日本を代表する映画監督のひとり。
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井上三太(いのうえ さんた)
1989年「まぁだぁ」でヤングサンデー新人賞を受賞しデビュー。1993年に描き下ろしで出版された『TOKYO TRIBE』から始まる“TTシリーズ”は、自身のライフワークになっており、代表作『TOKYO TRIBE 2』は海外での人気も高く、香港・台湾・アメリカ・フランス・スペイン・イタリアでも出版されている。94年に単行本化された『隣人13号』は2005年に映画化。また、2002年には自身のフラッグシップストアSANTASTIC!を渋谷にオープンするなど、幅広く活躍している。最新作「もて介」(秋田書店)単行本第一巻が発売中。
SANTASTIC!

日本映画はこれまでストリート文化を描くことをすごく苦手にしてきたんじゃないかと思うんですよね。でも園さんだったら、原作に対して強烈なレイプをしてくれるんじゃないかと。(井上)

―原作となった『TOKYO TRIBE』シリーズは三太さんのライフワークともいえる作品だと思いますが、今回、映画化が決まってどう思われましたか?

井上:映画化で危惧してたのは、もしヒップホップが好きな監督さんが撮るとなると、その人のヒップホップ観が出てしまって、マズイ方向にいくかもしれないなということだったんです。

―それは三太さんが思い描く世界とずれてしまうということですか?

井上:それもあるし、日本映画の歴史で、ディスコやクラブみたいなストリート文化を描くのは、すごく苦手にしてきた分野じゃないかと思っていて、自分の作品がお寒い映画になるのはちょっと嫌だなと思っていました。でも映画化の話が進んだとき、プロデューサーさんから真っ先に名前が挙がったのが園さんだったんです。園さんは特にヒップホップにお詳しいわけじゃないけど、音楽がお好きな方だし、なによりストリートに対する感覚があるし、原作に対して強烈なレイプをしてくれるんじゃないかと思いましたね。

井上三太
井上三太

―園監督にとっては、ヒップホップはどういう存在なんですか?

:全然わからないですよ。でも勉強したらダサいので、知識が必要な部分は詳しい人に丸投げしてやってもらえればいいと思って。

―「ダサい」というのは?

:対象との距離ってすごく大切なんですよね。例えば、マフィア映画はマフィアをリスペクトしてる人が撮ると、ものすごくダサい映画になるんです。フランシス・フォード・コッポラ監督って、実はマフィアのことがすごく嫌いで、『ゴッドファーザー』を撮るときに、「マフィアを撮ることになったんですけど、どうしたらいいですかね?」ってお母さんに手紙で相談したらしくて。そしたら「あんたはお金ないんだから、やるしかないでしょ!」って言われて撮ることになったっていう。それに『仁義なき戦い』を撮った深作欣二監督だって、ヤクザに何の思い入れもないし、むしろふざけて描こうとしてたっていうんですよ。一方で、Vシネの映画って、思い入れたっぷりにヤクザを描くからダサくなるんです。

園子温
園子温

―距離があるからこそ、客観的にいろいろな描き方ができるんですね。

:だから、僕がヒップホップを頑張って愛して、広角レンズ使ってすっごい寄りの画でPVみたいに撮って「カッコイイよね~!」ってなっちゃったらダメだと思うんです。そもそもヒップホップのやつらはすでにキャリアがあるんだから、僕が一夜漬けで頑張ろうとしてもしょうがない。だから、「知ーらない!」ってままでずっと撮ってましたね。


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