明日使えるビジネスノウハウを探すなら U-NOTE【ユーノート】

広告業界で働くOLが語る!実はあまり知られていない広告業界の裏側事情

  • 2014/08/10
  • 422views
  • 0fav

by nakagawaPROOF
 世の中の就活生の間で絶大な人気を誇る広告業界。 初任給が高い、コピーライティングやCM製作といったクリエイティブな仕事と華やかな人間関係…そんなイメージを抱えている人も少なくないはず。

 もちろんそういった華やかな側面もありますが、その裏側には必ず泥臭くつまらない仕事があるもの。今回は、実際に広告業界で働いている私の経験をもとに、仕事としての広告業界についてご紹介していきたいと思います。 

ひたすら数字と結果を追い続ける

 広告業界の仕事は、大きく分けて2つのKPIがあります。それは「認知」と「獲得」です。

 まず「認知」とは、クライアント(企業)のサービスや商品を多くの人に知ってもらうことを指します。ここでいう認知には、「どんなひとに知ってもらいたいのか」「どういうイメージを持ってもらいたいのか」「どれくらいの数の人に知ってもらいたいのか」という3つの目標設定があります。それぞれの項目で立てた目標値をクリアするために、各担当者は工夫を凝らしています。 

 次に「獲得」です。これは、クライアントのサービスや商品を「使ってもらう」「買ってもらう」ユーザーを獲得することを指します。この指標は、クライアント企業によってとてもシビアな場合もあります。そのため、これは毎日数字や結果と向き合っていく仕事なのです。いかにお金をかけずに良質なユーザーを獲得できるか、ということがポイントになってきます。 

 特に広告業界では、クライアント(企業)から求められているのはあくまで「数字に基づく結果」です。一見華やかな世界に見えがちですが、そこで働いている人は毎日結果を出すために色々な策略を練り、数字やデータと四六時中にらめっこしているというのが現実です。

業界内の厳しい常識

 1つの広告をクライアントからユーザーに届けるフローは、一般的に「クライアント→代理店→メディアレップ→媒体(広告の出し先)→ユーザー」となっています。広告を1つ出すプロセスには、実はこれだけの人たちが関わっているのです。私はここでいうメディアレップ、つまりインターネット広告の卸問屋的な役割の仕事をしています。

 ちなみに媒体によっては、このプロセスにもう1個別の代理店を挟まないといけないといっったような業界独自のルールがあります。これを守らないとその企業は業界内における信用を失い、周りからもうその業界では仕事ができなくなるというような圧力をかけられたりすることも… 

 広告業界の人は遊び人で自由なイメージをお持ちの方もいるかも知れませんが、仕事面で言えば、ある意味他の業界よりも業界特有の暗黙の了解などが当たり前のように存在し、働くにはやや息苦しい部分も多々あります。

1週間で1000万円以上かかる広告費

 最後に皆さんがよく目にするであろう広告、特にインターネット広告の金額の目安をご紹介します。 

 インターネット広告の金額は掲載方法よって異なり、それは大きく分けて3つあります。それは、枠掲載型・インプレッション保証型・クリック課金型です。

 そのウェブページの種類や規模などによって異なるのですが、Yahoo!の場合は枠掲載型が1週間で200万円〜、インプレッション保証型なら一週間で1,250万円〜、クリック課金型で1ヶ月5万円〜などとなっています。

  いかがでしたか?いくら良いサービスや商品を作っても、知ってもらわなければ・使ってもらわなければ意味がありません。広告業界で働く私たちは、クライアントのお手伝いをするために毎晩遅くまで仕事をし、ニキビを作りながら頑張っているのです。ただ単に違う畑の仕事だとは思わずに、他の業界の仕事にも興味関心を持ってみてはいかがでしょうか。

この記事を報告する

ガッツり系料理が得意です。おまんじゅうに似てるっていわれました。これから宜しくお願いします。

「ピンクのクラウン」に学ぶ、「トヨタ」の広告戦略

  • 2014/08/07
  • 706views
  • 0fav


トヨタ自動車が2012年に発表した「ピンクのクラウン」というものがあります。
 12月25日、渋谷のヒカリエで発表された新型クラウンの中に、ボディをピンクにまとったクラウンが登場し、会場をサプライズの嵐に包みました。

 このクラウンは大きな反響を呼び、発表から時間が経った今でも、
Twitterなどのソーシャルメディア上で数多くつぶやき続けられています。

一般に新車効果は3ヶ月と言われるほど、新しいクルマでもあっという間に飽きられる時代のなか、なぜこれほど話題になったのでしょうか?

その1:サプライズを起こすためのピンク

一見するとクラウンに似つかわしくない色ですが、

このクルマが変わらないとトヨタが変わらない。

社内でもそういった雰囲気があり、お客さんにも驚くような物を見せなければいけない。そういった試行錯誤の中で生まれたものだそうです。しかし、単にピンクに塗っただけではありません。

箱根駅伝や、名古屋ウィメンズマラソンの先導車として起用させた事もあり、恐らく普段は見向きしなかった老若男女がこぞって写真を取り、SNSに投稿していきました。

 その2:公式アカウントは設けない

ネットの仕掛けと言うと、すぐに公式フェイスブックを立ち上げて・・・
といったはなしになりますが、メーカー主導で話題を拡散するのは難しいところがあります。

そのため、ピンクの柄を活かした自然発生的な口コミを重視していきました。

その影響は大きく、各支店に展示用のクラウンは配備されていましたが、
どうしても試乗したいという声も多く、販売店が独自にラッピングしたクラウンを制作するなど、その人気の浸透は大きな物になりました。

その3:自動車自体が主役の広告戦略

自動車の広告戦略として、タレントなどそのモチーフに注目が集まることはあっても、クルマ自体に注目があつまる事は極めてまれでした。

Twitterなどの反応も「見た!」「かわいい!」からだんだんと「欲しい」に変わっていったと言います。

トヨタでは効果測定は行っていないそうですが、認知の拡大、従来の古くさい、親父臭いといったネガティブなイメージをどの程度払拭出来ないのか?

そういった事を見ているようです。そういう意味では、「ピンクのクルマ」ではなく、「ピンクのクラウン」として世の中に広まったのは大成功だったと言えるでしょう。

ピンク、渋谷と言った従来のクラウンでは想像出来なかったキーワードを掛け合わせ、広告宣伝のためだけに留まらず、50台もの展示車両を全国に用意。

その上で発表から1年後に本当にピンクのクラウンを市場に出す。 
口コミの原点とは、驚きや意外性、まさにサプライズの連続といえます。



【参照元】

この記事を報告する

小さなベンチャー企業でライターをやってます。 最近夏バテぎみでどんどん食欲が無くなっていきます。 8月を超えられるか・・・毎朝自分との戦いです。

善意の押し付けは終わり。ホームレスのためのアパレルショップ「The Street Store」

  • 2014/08/01
  • 741views
  • 0fav

 まだまだ白人と黒人の貧富の差が色濃く残る南アフリカでは、住む場所もなく、路上で生活するホームレスが社会問題になっています。この問題を解決するために考えられたアイデアが、「The Street Store 」です。
 道端に設置されたダンボールのハンガーに、いらなくなった服、かばん、ズボンなどを寄付する形式。
 もちろんいらなくなった靴も寄付できます。
 そのハンガーにかけられた服を、ホームレスたちがウィンドウショッピングのように自由に選んでいきます。寄付する側も寄付される側もハッピーになれる新しいボランティアの形です。
 この取り組みはインターネットを通じて、世界121カ所に広がっています。


 自分は善意でボランティアをやっているつもりでも、それが相手にとっては善意の押しつけになってしまうこともあります。今回のように、寄付される側が能動的にボランティアを受け入れる形のほうが、理想的なのかもしれませんね。

↓↓動画はこちらからご覧ください。


この記事を報告する

愛用のタバコは「BlackDevil」。ドラえもんとクレヨンしんちゃんを見て、日々癒されています。