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 パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエル軍とイスラム組織ハマスは、1日午前8時(日本時間午後2時)からの一時停戦をいったん受け入れたが、すぐに激しい戦闘を再開した。イスラエル兵がハマスに拉致されたとみられ、事態は一層泥沼化している。

 72時間の予定で人道目的の一時停戦が始まって数時間後、イスラエル南部にロケット弾などが着弾し、イスラエル軍も砲撃。双方が「相手が停戦を破った」と非難した。

 イスラエル軍によると、1日午前9時半ごろ、ガザ南部でハマスの地下トンネル網の破壊作戦にあたっていた兵士らをガザの武装勢力が自爆攻撃。兵士2人が死亡し、1人が拉致された疑いがある。ハマスは停戦前の午前7時ごろに同所を攻撃したと認めた。同軍は激しい砲撃を加え、ガザの保健省によると少なくとも70人が死亡、200人以上が負傷した。ネタニヤフ首相は事件後、ケリー米国務長官との電話会談で「パレスチナ側は人道的停戦を破った。イスラエルはあらゆる必要な手段をとる」と述べ、報復を宣言した。ハマスは2006年にもイスラエル兵を拉致し、約5年後に解放と引き換えにパレスチナ人囚人約1千人を釈放させた経緯がある。