古沢孝樹
2014年6月28日09時23分
明治時代に名古屋市内を走った木製の路面電車「名電1号形」の修理が終わり、27日、博物館明治村(愛知県犬山市)で報道陣に公開された。札幌市の交通資料館で展示されていたもので、約1世紀ぶりの「里帰り」。化粧直しを済ませた車両は、28日から一般公開される。
車両は1901(明治34)年製。名古屋鉄道(名鉄)の前身の名古屋電気鉄道が1898(明治31)年に名古屋市内で運行を始めた路面電車の車両と同型という。名古屋市民の生活を支えた後、1918年に札幌市に渡り、同市で初めて走った路面電車になった。引退後は同市で保管され、昨年12月から大阪市の工場で修理されていた。
車体は製造当時の色が正確に分からず、札幌市に渡した時の色と考えられるチョコレート色になった。明治村が来年3月に50周年を迎えるため、札幌市から借り受けた。新設された「名電1号形展示館」で2020年3月まで展示される。
また、富岡製糸場(群馬県)の世界文化遺産登録を受け、同製糸場で1872年の開業当初から使われていた蒸気による「ブリュナ・エンジン」を28、29両日と7月19~21日に動かす。繭から生糸をひく機械を動かしていたものという。(古沢孝樹)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
ここから広告です
広告終わり
ここから広告です
広告終わり
ここから広告です
広告終わり
PR比べてお得!