クラゲこそがエイリアンだった!? 脳を3日半で完全再生、“特異な”神経系が定説を覆す!!
トカゲの尻尾は切り離しても後から生えてくるし、サメの歯も何度でも生えかわるといわれている。ある種の動物は人間の目から見ればなかなか羨ましい再生機能を持っていたりするのだが、クラゲの場合はちょっと次元が違うようだ。なんとクラゲは自らの脳を3日半で完全に再生させることが可能であるという、驚きの発見が報告されている。
■「この世のものとは思えない」身体構造
フロリダ大学の研究チームはこのたび、10種類のクラゲの遺伝子情報を解析し、その成果を科学誌「Nature」に発表した(5月21日)。今回の研究によって、クラゲの神経組織は、他の生物ものとは根本的に異なるシステムであることが分かったという。
研究チームのリーダーであるレオナイド・モリツ氏は「この研究で、クラゲ独特の体細胞による身体形成、特に神経組織と筋肉繊維の発達や免疫システムの構築などの点において、いくつもの顕著な特徴を発見しました」と語っている。
モリツ氏はさらに「もし我々が異星人と会ったら、彼らの身体の構造が我々とは全く異なっていることにまず気付かされることでしょう。しかし、異星人の出現を待つまでもなく、我々とは全く異なる生物が身近に存在していたのです。クラゲはまさに海の中に住む“エイリアン”なんですよ」と話している。
海に住むエイリアン!? 画像は「Daily Mail」より
クラゲ(クシクラゲ類)は、これまでは海綿生物と同類と考えられてきたが、実際は比較にならないほど複雑で特異な身体を兼ね備えていたのだ。
「今回の発見は、この2世紀にわたる動物学の考えを根底から見直す機会になり、また、生物の神経筋肉システムの形成に、実はいろいろな方法があるのだということを教えてくれているのです」とモリツ氏は述べている。
関連記事
・【古代生物】5億2千万年の“奇跡の化石”! どんな生物でどんな細胞組織を持っていたのか?
・【新種】4つの目と360°の視界を持つ魚「グラスヘッド・バレルアイ」!! 地球上の生物とは思えない衝撃的姿!!
・【髪神の降臨】薄毛が復活する細胞再生物質「バイオポリリン」酸を開発した日本人博士の功績がすごい!
・完全なるシースルーボディー!! 漁師が釣り上げた謎の生物、「サルパ」とは!?
・リアル・トレマーズ!! ベトナムの地底から謎の超巨大生物が発掘!!
・【自然の驚異】コアラが木に抱っこする理由がついに判明!! 可愛さアピールではなかった!
・「2つの死」から読み解く! 著名人がアノ病院を利用したがる本当の理由
カテゴリ新着記事
最新記事
- 人気連載
想像力だけで動物を描き続けた男 — 死後評価の無名画家、アロイス・ツェトルの非現実的アート
【拝啓 澁澤先生、あなたが見たのはどんな夢ですか?~シュルレ...
【ジュージーの体験談】隣人の孤独死 親しくもないのに、脳裏に浮かんだ奇妙な光景
形態と色彩、歴史と文化、道徳と非道、男と女……すべての垣根を...
関連リンク
- ・父と娘の「禁断の愛」 ― 妊娠・出産の果てに
- ・元警察関係者に聞いた、芸能人が薬物に手を出す理由
- ・【日本怪事件】姉をバラバラに解体した妹
- ・15歳の残虐過ぎる連続殺人鬼!
- ・人の住む場所ではない、江東区・東雲の脱法シェアハウス!
- ・「与沢マネー」に群がった有名人たち